閑話 ????目線

騎士団長から連絡が来て、そっと見学に行った。


「異様な勝ち方をする男がいます。それなりの腕ですが、強くなったのではなく打たれ強くなりました。ではありません。打たれても平気です。めちゃくちゃです」


ちょうど、その問題の男。ブラックレイク侯爵の息子。二男だとかが、騎士団長の息子と対戦していた。腕前は比べ物位ならないくらい団長息子が上だ。一度打ち合っただけで終わる。こんなに強くない。いや、体が強いのだ。鉄で出来ているような・・・明らかに腕が折れただろうと言う打撃を受けてもけろりとしている。そして団長の息子が負けた。次の試合もすごかった。団長の息子と同等。いや上の腕前の相手だ。当然、攻撃を防げずにバシバシ打たれている。相手もあまりに攻撃が効かないので全力で、攻撃している。だが平気な顔をしている。そして相手が疲れた所で勝利した。


これであのロバートは騎士団に正式に入団する。めでたいことだが・・・


だが、見つけた。多分あの娘がなにかした。だいたい剣術の観覧にペン軸を握ってるってなんだ。


そして、もう一つあの娘に関して情報が入って来た。馬だとか・・・なんでも故障した馬に乗っていて・・・その馬の怪我はなんでも酷くて処分されたと思っていた馬で長距離を走ったとか・・・


馬を見たいと思って翌日の馬場競技に出場させたら、間違いなくあの馬だと確認が取れたということだ。詳しく調べたくてあの馬を購入したいと生徒会を通じて申し込んで買い取ったそうだ。いい判断だ。


そして馬よりなにより娘だ。魔法で治療が出来る者はそれなりにいる。娘の治癒の能力は不明だが、観覧席から選手を治療するなど、出来るものはいない。


気にかけて置くように指示を出した。

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