第14話 4つの勢力

 鷹山トシキは現代の大河ドラマ脚本家で、歴史のリアリティと人間ドラマを大切にする作風で名を馳せていた。ある夜、藤原四兄弟(藤原鎌足の子孫である藤原南家、北家、京家、式家の祖たち)の物語を構想している最中、突然の雷鳴と共に時空を越え、奈良時代へとタイムスリップしてしまう。


 目を覚ました鷹山は、歴史書や資料でしか見たことのない奈良時代の都の情景が広がっていることに気づく。混乱しつつも、彼はそこで武士や官僚たちの会話に耳を傾け、自分が藤原一族が台頭し権力を巡って争っていた時代に迷い込んだことを知る。そして、この時代の藤原四兄弟と、彼らに関わる陰謀と権力闘争に巻き込まれることとなる。



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シーン1: 初めての出会い


 鷹山は都の外れにある小さな集落で目を覚ます。驚きとともに、周囲の人々から現代風の服装を奇異の目で見られていることに気づくが、すぐに地元の人々に助けられ、和装に着替えさせられる。彼が困惑していると、藤原南家の次男である藤原仲麻呂(演: 鈴木亮平)が偶然その場を通りかかり、不審な人物として彼を問いただす。


仲麻呂は鋭い目で鷹山を見つめる。


仲麻呂: 「貴様、何者だ?どこから来たのか。」


鷹山: 「私は…、現代から来たただの物書きです。信じてもらえるかわかりませんが…」


仲麻呂は一瞬驚いた表情を見せるが、彼が名乗った「物書き」に興味を抱き、鷹山を藤原邸へと連れて行くことを決める。鷹山は、仲麻呂の姿にどこかカリスマ性と強い意志を感じ、彼がただ者ではないと直感する。



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シーン2: 四兄弟の争い


藤原邸では、南家の当主である藤原不比等(演: 渡辺謙)が弟たちと共に会議を開いている。そこには、権力を求めて暗躍する藤原北家の藤原武智麻呂(演: 堺雅人)と、政治に対する理念が異なる藤原京家の藤原房前(演: 佐藤健)、そして式家の藤原宇合(演: 綾野剛)が集まっている。四人の間には緊張が漂い、それぞれが密かに権力を手に入れようと策を巡らせていることが鷹山には感じられる。


 四兄弟の争いに巻き込まれる中で、鷹山は次第に彼らの人間らしい苦悩や理想に共感を覚え、彼らに自分の知識を活かして助言を始める。しかし、現代の視点から見ると、その助言が不自然な形で歴史に影響を与え始める。



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シーン3: 鷹山の覚悟


物語が進むにつれ、鷹山は自分の存在がこの時代に混乱をもたらしていることに気づく。そして、自分がこの時代にとってどのような役割を果たすべきか葛藤する。未来の歴史を知る彼が何かを変えることが、後の時代にどのような影響を及ぼすのか、重大な責任を感じ始めるのだった。


ある夜、仲麻呂との対話の中で、鷹山はついに自分の本心を明かす。


鷹山: 「私がここで見たこと、感じたことをどうにか現代に伝えたい。でも、それはあなた方の人生をただの物語に変えてしまうような気もして…。」


仲麻呂: 「我々の戦いや苦悩を物語として伝えることは、次の時代の人々への大切な教訓となる。もしそれが貴殿の使命ならば、全うしてほしい。」


仲麻呂の言葉に励まされ、鷹山はこの時代での役割を果たす決意を固める。そして、藤原四兄弟が抱える理想と葛藤を見つめながら、それぞれの選択がもたらす未来の結末を見届けようと心に誓う。



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 最終的に、鷹山は四兄弟の闘争を目の当たりにし、歴史における「変えられない運命」と「個々の信念」が交錯する瞬間を体験する。そして、ある出来事をきっかけに再び現代に戻ることとなる。戻った彼は、歴史書やドラマの脚本に記されたものでは味わえない「真実の物語」を知り、それを大河ドラマの脚本に反映させる。


 奈良時代の壮絶な争いを通じて、彼は歴史を紡ぐ意味と、時代を超えて人々が共有する苦悩や希望を描くことの重要性を悟り、現代においても人々の心に響く作品を作り上げることを誓うのであった。


 鷹山は奈良時代に行ってよかったと思った。あんまり考えもなしに執筆したから登場人物とか適当だった。

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