第9話

「千晴ちゃん」

自分のデスクでパソコン処理をしていた千晴の元に、佑里がやって来た。既に深夜の0時を過ぎている。佑里は千晴の机の上に、コーヒーの入ったピンクのマグカップを置いた。

「ありがとう。でも、何でピンク?」

「千晴ちゃん、昨日自分のマグカップ落として割ったじゃない」

「買って来てくれたの?」

「ないと困るでしょ」

それはいいけど、何でピンク?

千晴はそう思ったが、それ以上突っ込むのは止めた。

「じゃあ、夜食でも食べるか」

佑里は白いコンビニの袋から、パック詰めのお弁当を出した。

2つある。

そのまま、佑里は給湯室で電気ポットから湯呑み茶碗にお湯を淹れて、熱いお茶を作った。


千晴と佑里はそれぞれ、電子レンジで温めたお弁当を食べていた。

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