第6話 新しい仲間
「ところで、お前!名前は?」
全身から垂れる血をタオルで拭きながら男はアンゴに聞いた。
「俺は、『ワンダー・アンゴ』!お前は?」
アンゴは元気よく答えた。
「俺は、『ミラノ・メレック』。一応、強さ指数は、80万ユニバースある。お前は?」
「つ、強さ指数?ユニバース?なんだそれ?」
「は!?お前、本当に無知だな!そんなんで
「おん、知らねえ!」
「お前そんなんで
「せ、説明が長ぇなー。てことはお前、80万てめっちゃ高ぇじゃねえか!」
「まあそういうことになる。だが、俺は今この様だ。本来の実力が発揮できるかわかんねぇ。そして、何よりあいつら人殺し旅団も強さ指数が判明している。」
「あ、アイツらもか!一体、どんだけだ!?」
「まず、俺がやられたあの双子。別名、''殺りのフーガ''と''火消しのムーガ''だ。あいつらの息のあった攻撃は、なかなか手強い。二人合わせて強さ指数は、150万ユニバースだ。特に能力がある訳でもねぇが、厄介な二人だ。」
「ひゃ、150万!それはかなり高い!」
「そして、問題はあのおっさん。別名、''森使いのグリーンゲル''こいつは、いわゆるバケモノで、能力使いだ。あいつは、全身を植物に変えることが出来る''植物人間''だ。強さ指数は、300万ユニバース。」
「さ、300万!?あのおっさんが!?そんな強そうには見えなかったけどなー。」
「今は、300万らしいが、昔は1000万を超えてたなんて噂もあるくらいの実力者だ。んで、俺はあの双子を倒すから…。」
「お、俺がやんのかよ!」
「そりゃ、お前が
「まあ、俺も強いからよ!俺に任せろ!あのおっさんは、俺が絶対に倒してみせる!」
「た、頼んだぞ……」
バタン!
メレックが勢いよく倒れた。
「おい!お前!やっぱ傷がヒドイな。こりゃどうしようか。」
「だ、大丈夫だ……。まだアイツらも来ないだろ……」
バン!
勢いよく寝室のドアが開いた。
「何!?お前!まだ起きてたのか!なんか騒がしい気がすると思ったら!それにお前!昨日お前は殺ったはずだろ!」
フーガとムーガが部屋に入ってきてフーガがそう言った。
「へへ、俺はあんな攻撃じゃ死なねぇ。それにしてもお前ら、あんな狡い手を使ってでもひとを殺したいのかよ、全くお前らには呆れるぜ。まあいい、一勝負と行こうじゃないか!」
そう言ってメレックは、窓を開けリビングから外へ飛び出した。
「ま、待て!おい、ムーガ!アイツを追うぞ!今日こそケリをつけるぞ!」
「おう!俺に任せろ!」
そう言って二人もメレックの後を追うように飛び出していった。
「あ、あとお前!もう次期にグリーンゲルさんが来るからな!覚悟しておけ!」
ムーガは、そうアンゴに言ってから飛び降りていった。
「いよいよ俺の出番って訳か…!待ってろ、あの緑野郎!」
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