第33話

「愛奈……事務所から恋愛禁止令が出てるんだろう?」

長いキスの後、祐希が呟くように言った。

「出てる。でもね祐希。私はずっと祐希が好き。祐希じゃなきゃイヤ」

祐希は愛奈の唇を激しく奪った。

「愛奈……抱いてもいいか?」

「さっき言ったよ。私の気持ちは」

その時、愛奈の身体はゆっくりとベッドに押し倒された。祐希の可愛い顔が愛奈を優しく見ている。

「離さないで……」

「身体は離れても、心はいつも愛奈の側にいるよ」

「いつまでも一緒よ」

愛奈はそう言いながら、祐希の髪を優しく撫でていた。

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