第17話
愛奈が笑っている。
テレビの中で、春の木漏れ日のような優しい笑顔で。そして眩しい夏の光にも負けない笑顔で。
こんな可愛い女の子の笑顔を独り占めしてだんだからな。
中学の時の俺は。
……北川君の言う通りよ。沙織には野辺ちゃんの良さなんて分からない。確かに野辺ちゃんは身長が低いよ。沙織より小さい。けどそれが何?そんな事で野辺ちゃんを振るなんてつまんない子ね。
中学1年の冬、愛奈は俺にそう言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます