夢の中で装備調達して目を覚ましたら既に戦場ってなんですか?
雪梛
何かしらこのアプリは?
疲れた。今日は非常に疲れた。
玄関の鍵を開けるのすら大変なくらいに疲労感を感じながら扉を開き即座に着替えてインスタントの飯を温めた。
「なんかいいアプリないしら」
そんなことを言いながら飯が温まるまでの少しの間アプリストアを流し見をしていた。
するとひとつの異質なアプリが目に止まった。
「何これ?異世界GO?」
アプリ名も異質だが内容は更に胡散臭いものとなっていた。
「このアプリを始めると今の人生が終了して異世界に行き、異質な人生にかわることができますぅ?なんだこりゃ」
チーン
ちょうど飯が温まったようだ。
「とりあえず食べちゃうか」
飯を取り出し食べている間もあのアプリが頭から離れない。
「入れてみようかな。どうせ楽しくも無い人生。ここに遊び半分でやって行けたら儲けものだものね」
まるで自分に言い聞かせるかのように言いながらアプリをダウンロードし始めた。
一旦ゴミを捨てよう。
そう考えて食べ終わった容器を捨てに立ち上がった。
ピコーン
「あれ?もう終わったのか」
立ち上がったままアプリを開いた。
本当に今の人生を捨てますか?
YES NO
ノータイムでYESを押した。
その瞬間に意識が飛んだ。
「あれ?何処ここ?」
起き上がった所は自宅の室内ではなく見知らぬ街の中であった。
目の前には矢印が進行方向を示していた。
「もう始まったのかな?まあいいや」
考えることを放棄して矢印の方向に歩き出した。
矢印通りに進むとひとつの家がたっていた。
「ここに入れってことなのかな?でも鍵なんて…ん?」
ポケットを探ると中から鍵がでてきた。
「漫画じゃあるまいしなんであるんだよ…」
状況に困惑しながらも鍵を開けて家中へと入っていった。
入ると1つの部屋の扉にビックリマークが着いていた。
分かりやすいなと思いながらも部屋に入った。
「お待ちしておりました。詩奈さん」
中に入ると箱のような形をしたロボットが話しかけてきた。
「何かしら貴方は?そしてこの世界の説明をお願いしても?」
詩奈(しな)は本当に異世界に来たのかの確認の意味も込めて質問した。
「かしこまりました。ではまず私の紹介から。私はこの世界であなたをサポートするだけの存在、まあルームサービスとでも思っていただければ結構です。そしてこの世界は貴方の予想通り異世界となっております。まあ、詳しい話は後でしますのでまずはゆっくりお休みになってください」
ルームサービスに休めと言われたので辺りを探すとベットがあった。
「ふーん。私に寝ろって言うわけね。なにか裏があるんじゃないかしら?」
詩奈はなかなか鋭いところをついた。
「いえいえまさか。知ってます?睡眠は大事なんですよ」
詩奈は遠回しな言い方をされているの分かりながらもとりあえず寝ることにした。
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