春先の贈り物
NiceWell
第1話
その時に
確かに春は見えた
もしもこの未来が
止まる季節を間違えたならば
僕さえも季節を超えず
そこに埋もれるだろう
君がいた時間と
僕のいる未来
それはやはり、どうしたって結べない
それでも君のいう季節に
同じ香りがする
もうそうして、
ただそうして
一年を超えて
君の消えた季節を生きている
でもそれでも微かに感じる
君が居たという
いいや迎えようとしていた季節が
ここにあったはずという事を
だからそうだね。
僕もまた、君と同じく、
空に浮かぶ、時間を感じている
ありがとう。
君にも、きっとこの光が届いてると願って
ただ今日も、春が来る。
春先の贈り物 NiceWell @NiceWell
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。春先の贈り物の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます