掃き溜め
@isorisiru
寂しいって何なのか
辛いって、寂しいって、苦しいって叫ぶけど、それと同時に世間を気にする。
「この苦しさは一方的な尺度でしかないんだ」って俯瞰して。
僕の心が張り裂けそうなくらいのこの事象は他人から見たらくだらない事なのかもしれない、と。
「そんなことで」なんていう嘲笑が今の自分に刺さるのが一番怖くて。
自分は大丈夫なんて盲信のために情緒を殺して、
感情の発現すら恐ろしいものになって、段々と「寂しい」って思うのが悪いことのような気がして。
誰にも言い出せないまんま心は大きくなるのに何も注ぐことができなくて。
でも弱い心は自分の中で醜く燻っているからどう頑張っても見えてしまって。
そんな現場に置かれているのにまだ寂しいなんて「恥ずかしい」感情を持っているのかと自分に嫌気が刺す。
未だに馬鹿みたいに口に出すけど、僕は神様になりたい。
誰かの心を救える、そんな神様に。
でもそんな神様は崇められる対象であって、自分の弱い部分の対策なんて一人で出来ないといけないんだと思っている。かみさまは「完璧」でなきゃいけない。
それを具現するためにも、どこの誰であれ弱みを見せるのは禁忌だと感じていた。
実情は発育の止まった小さな心を押し殺してるだけだったのに。
みんなの記憶に残る神様。そのためにはいろんな人に見て貰わないといけないからアホみたいに出しゃばった、そのくせ反感を買うのが怖いなんて思いながら。
面白くないといけない、頼れる人間でないといけない、みんなに信頼される人間でないといけない。強迫観念に迫られながら必死で人間関係を構築する癖に、手に負えなくなってリセットして。
周りに評価を求める形でしか自分を測れなかった手前、「自分から見た自分」は矮小でくだらないものとして確立していたし、より「他人がいない」環境が訪れるのを恐れて居たのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます