主観たる世界
葉っぱ
第1話
「ありがとう」
そう何度でも、この思いを溢れる、
恋愛じゃない思いを、
そして、家族愛を言うよ。
愛してる
ありがとう
疲れている中、
忙しい中、見てくれて、ありがとう
ありがとう
それじゃ
ー
遥かな古来の時代に、
発明や、事故、事件、
流行りがきっかけで、
発展して行った国々、
人口を意図的に、
世界全体の食糧不足を受けて、
自国の人口増加を防いでいた大国など、
が繁栄していた。
その数多の国際には、
時差があった。
ーその中で、
永遠に感じるほど、
長い時間が"有る"国際がある。
シンアイ国も、
その国際の一国であった。
ー
透明な割れている窓、
破壊されているドア、
燃えていた所がある壁。
燃えてない壁、には、
小さく、
「今まで、ありがとう」と、
黒い文字で、そう書かれていた。
下の方に書かれている文字は、
また黒い文字で、カタカナで、
アトと書いてあった。
それをケータイで、写真を撮れば、
目の前に、「今までと、これから」、と、
文字が浮かんで青く光っていた。
「今まで、ありがとう。
最新なんだって、
だから、消せるよ。
最期まで、ありがとう、
お父さん、お母さん、
私の事、物扱いだった事、
嫌だったけど、
お父さんも、お母さんも、
自分の事、物扱いだったから、
悲しかった。
身体に気をつけてね。
私、先に行くよ。
今まで、ありがとう
忙しい中、疲れている中、
最期まで見てくれて、ありがとう。
いちか、より」
音声だった。
「いちか、」
いちか、と言う言葉を言ったのは、
髪に白髪が何本もある短い髪は、
乱れていて、目は黒目で目元は鋭く、
髭は生えてなく、優雅な美丈夫である、
ただし、目には涙、目の下には、
黒いクマがあった
その隣にいるいちかの母親は、
赤茶色の髪の中に少し白髪が、見え、
髪は乱れている、夫と同じく目元が鋭いが、
充分に綺麗な人である。
ほどよく、化粧している姿は、
前見た時よりも、暖かい印象となっている。
「いちか、ごめ、んなさい」
疲れているとは、思います。
ーですが!
震える唇で、強く、強くっ、言った言葉は、
「
よろしくお願い致しますっ!!」
ー
白い光が灰色の曇り空に、
大地からまっすぐに走った。
ー
「本当にありがとうございましたっ!」
遠くなる車を見ながら、
次のやる事を考えて、ちらりとケータイを見る。
「
あの人は、いたか?」
ケータイが光る、
そして、答えた。
「いいや、いねぇ」
まだ、朝日が上がりきっていない中で、
薄暗い街並みを、
時流は目を細めてじっと、睨んだ。
ー
春の公園では、桜と桃と梅がちょうど、
咲いていた、
走る靴音、水溜りになっている、所を、
場所を全速力で走っている。
危ない、危ないっ
ほんやくっ!
うん、出てたっ!
あんまりだっ!
静かにっ!
こっちに来たと思う?
分からないっ!
走っているのは、
2人の少女だ、白いフードを着ていて、
その白いフードが、
太陽の光に溶けて見えなくなっていたり、
している。
その2人の前に耳に鋼色のイヤリングをし、
肌色のフードを、
着ている者が出てきて、フードで、
見えなかった顔が見えた、
目は少し吊り目で、唇は薄く、
顎は四角い顔つきである、彼はこう言った。
「てめぇら、どこまで行っても、
必ず、捕まえるって、
俺、言ったよなあぁっ!」
ふわっと、風が舞う中、
その者の眼光が鈍い赤い色をしていた。
その2人に黒い光が向かう。
その黒い光を遠くで見ている人影が、
赤黒い光を放って、その黒い光と、
ぶつかって、黒い光が消えていった。
黒い光を放った男は、周りを睨んで行き、
そして、赤黒い光を放った者を見た。
「お前か?今の光を消したのは」
「嗚呼、合っている。」
「なんでコイツらを助けた。」
白いフードの2人は、体を震わせて、
お互いの服を掴んでいた。
「まさか、あの心(しん)の、
10
深い青のフードを、
その者は自ら、取った。
「いいや」
「だったら、なんでだ。
今日、何があるか、知ってるだろう」
「すぐに分かる、
「は?」
➖
青い膜が白いフードの2人の周りに出来て、
気づいた2人は震え上がった。
だが、小さな声で、
今の所、は、大丈夫です、と、声を出した。
「手短かにお話し致します。
申します。」
主観たる世界 葉っぱ @kourogi1278
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