黒衣を纏う。懐かしむ。取り敢えず勝負する。
手元にある剣が呼応する。
そう、その詠唱は力を得るためのモノ。
その銘を言うのは戦うためのモノ。
ならば。その
俺に応えてくれる。
ザヒュルルルルルルルルッ
直後、俺の体は漆黒に包まれた。
●◇▲第三者視点●◇▼
漆黒の戦装束。
その恰好はここではない世界でいう着物に近く、その布の先が龍の歯のようにギザギザになっている。
「……なんですか、その剣は」
「……なんなのよ、その服は」
目の前のエルミアとフラメラにはその姿は途轍もなく異質だった。
エルミアの尋ねたその剣は、貴妖族が使うような気位の高そうな剣だった。しかし、その表から見えるの性能は悪魔族の特性の一つである「契約」に近い。
フラメラの目線をくぎ付けにしたその服装は、とてつもない力を感じた。
突然ではあるがフラメラが追い求める力である、神通力。その力について少し解説しよう。
その力とは、
同じ素の一つとして魔力もあり、それを活用する魔法も同じようなものだが、できることとその規模が桁違いである。
しかし、扱うのは難しいなんてほどではない。この世界に存在するほとんどの存在が寿命があるが、その力はその寿命を超越している原初の存在であるフラメラですら十全に扱えていない。そんな力だ。
そもそもとして神力を扱うこと自体も難しい。
さて、話を戻そう。
フラメラがその名無しの戦装束に興味を抱いた理由、それはその戦装束が神力で編み込まれた、神力の制御をしているものだったからである。
「さぁ、始めよう」
名無しの男は剣を構え、神力を無意識に練り上げる。
「血肉湧き踊る、勝負を!」
その男は、間違いなく戦闘狂であった。
今ここに、記憶のない剣士と原初の存在が激突した。
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ちょっと短くなりましたが、許してください!次回は戦闘本編を書こうと思います!それでは!
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