Fantasy rhythm 第一部(血沸き肉躍る恋愛編!)

沼津平成

第一幕 エル草原の花の輝き

1-1 Fantasy rhythm

 タン、タンタン、タンタン、ウン。タンタン、タンタン、ウン。タンタンタン、タンタン、ウン……。

 その日、商店街はにぎわっていた。エセル・ログ・ラダー・ホライズン青年は、この街に来るのが久しぶりだ。確かここを抜けると原っぱに出る。春のこの季節はエルの花が満開だろう。

 エルの大樹、まだ生きてるかな――エセルは思いをはせた。昔っからパソコンとこの大樹が好きだった。――いかん、また仕事を思ってしまった。今日は休暇だ。仕事から離れる日なのだ。

 エセルの職業は、あまり人には言えない。――腕利きのハッカーなのである、彼は。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Fantasy rhythm 第一部(血沸き肉躍る恋愛編!) 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る