2-6.アトラのひーろーごっこ(予選です)
よーし!今度はあたいの出番だ!みんなあたいを見てるな。やっぱり金竜って珍しいからだよな〜。地上にいる金竜ってうちの家族ぐらいだもんな。
今回もフーと同様に最初にあたいを狙うようだな?面白いぜ!ひーろーも怪人の多数の手下を最初に相手するからな。あたいも同じように戦わせてもらうぜ!
「それでは第14試合、始め!」
「おう!よろしくおねがいするぜ!ぜんいんまとめてかかってこーい!」
「ガキがなめやがって!真っ先に叩き潰してやるわぁ!」
「なめてんのはそっち!ひーろーはむてきなんだぞーー!いくぜーー!」
あたいは敵の中へ突っ込んでいった!そしてまずはあいさつ代わりの必殺技だ!
「ひっさーつ!らいだーきーっく!!」
「なっ!?そげぶっ!?」
ちゅどーーん!!
あたいの必殺技をくらった敵は場外へ吹っ飛んで、地面についたとたんに爆発したぜ!蹴った敵が地面についたら爆発する魔法を両足に付与して思いっきり蹴っ飛ばしてやるんだ!この技を再現するのは苦労したぜ···。
今回はさらに3人まとめて道連れにしてやったぜ。···必殺技を使うのはちょっと早かったかな?やっぱり切り札的に最後のほうがよかったかな?次はそうしようっと!
さて、敵陣に突っ込んだから次は一斉に襲いかかられたぜ!でもな?そうなっても対処できるようにあたいは考えてるんだぜ?
「うずまきせんぷうきゃーーく!」
その場でジャンプして蹴りを周囲の敵にくらわせてやったぜ!!これで6人倒したな。
敵との間合いが開いたので、ここで一旦距離をとるぜ。次の技の事もあるからな!
「つぎはこいつだ!ちょっといたいぜ〜!まどうけーーん!!」
こいつはアキじーちゃんの『げえむ』であった技だ!両手に魔力を集めて放つ技だ!直線上に飛んで当たった敵を弾き飛ばす!じーちゃんのドラゴンキャノンはあたいにはまだできないから、その前段階の技だな!
この技で4人が吹っ飛んだ。残りは5人か。じゃあ、つぎはこの技を試すぞー!
「いくぜーー!」
あたいはまた敵に突っ込んでいった!そして敵の攻撃をよけつつ、敵のこめかみに人差し指を突き刺した!そして次の敵にも同様にした。
「ひこうをついた。···おまえはもう、きぜつしている」
こめかみに人差し指を突き刺した敵はバタバタ倒れたぜ。本当は頭が爆発して殺してしまう技なんだけどな。でも、それじゃあひーろーじゃないから改造したんだぜ。
さあ、残り1人だ!本当はさっきの技で倒しても良かったんだけどな!やっぱ最後は必殺技でキメるのがひーろーだよな!他のみんながそうじゃないって言ってもあたいがこうしたいんだ!
「じゃあ、あんたがさいごだな!かくごはいいかーー!?」
「このガキ!?強すぎる!こ、こうさ」
「ひっさーーつ!らいだーぱーーんち!!」
「ちょ!?最後まで言わせぶへぇっ!?」
あたいの必殺技が炸裂して敵が場外へ吹っ飛んだ。その様子を見て後ろへ振返ると···、
ちゅどーーん!!
あたいのバックで爆発してる中、歩き出して審判さんを見たぜ。
「よ、予選第14組終了だ!」
そして爆発した方を顔だけ振返り···、
「あくはほろびさったぜ···」
···キマった!最高に気持ちいいな!普段はここまでできないからなぁ〜。
今回の戦いはナナマーマがすまほで録画してくれてるんだぜ。特撮もののキメシーンっぽくしてみたけど、きれいに撮れてるかな?
「アトラ、おつかれさま!たのしかった?」
「おう!さいこうだったぜ!ルメねえ!あとでどんなふうにうつったか、たのしみだぜ〜!」
「なんかやりたいほうだいだったなぁ〜」
「そりゃそうだぜ、モンド!ためしたいわざがまだまだあるからな!ひーろーはわざもおおくできないといけないからな!」
···こうして午前の試合は終わった。午後は予選の後半戦だね。予想通りフーちゃんとアトラちゃんは本戦出場決定したね。
二人とも、思いっきり楽しんでたなぁ〜。
「フーちゃんは強かったなぁ〜」
「···ん。···フユの剣術、ナツも暗殺技をきっちり教えてるね。···ちょっと荒いけどね」
「まー、あの歳でここまで使いこなせるのも凄いけどなー」
「ははは!潜在能力はすさまじいからな。もしかするとオレ以上になるかもな〜」
「レオ以上になるの?それはとんでもないことになりそうだな〜」
「まぁ、今は昔ほど荒れた世の中じゃないから使い道ないけどな。アトラちゃんも大暴れだったな」
「ちゃんと活躍はあたしのスマホで撮っておいたわ。あの子が喜ぶ様が楽しみね〜」
「完全に最後はナナのスマホに向けてのカメラ目線だったね···。特撮のキメシーンまんまだったわ···。ってか、あそこまで魔法で再現できるんだなぁ〜」
「まー、『着地と同時に爆発する魔法を相手にかけたい』なんて無茶な事言ってたからなー。本当にやれるとは思ってなかったぞー」
「それだけイメージが具体的過ぎたんだね···。特撮ものずーっと見てたからだろうなぁ〜」
「さあ、それじゃあメシ行こうぜ!あいつらも待ってるかもしれないぞ?」
「そうだね、レオ。じゃあ行こうか!」
選手出入口で待ってると孫たち4人が出てきたよ。みんなウキウキ笑顔だったね!
「フーちゃん、アトラちゃん。お疲れ様。予選突破おめでとう」
「「ありがとー!」」
「じゃあ、お昼にしようね〜」
コロシアムの中にはフードコートがあって、ここも選手関係者と一般観客はフードコートが分かれていた。選手関係者用は空席があったからゆったり座れたよ。半分は脱落してるからね。
「さて、みんなは強敵っぽい人って見かけた?」
「やっぱあのドラゴンぞくだなぁ〜」
「おー、黒竜だったなー」
「じーちゃんはしってるのか?」
「会った事はないけどなー。ドラゴン族で最も強いって言われてる武闘派だぞー。うちの白銀竜も武闘派だけど、黒竜は知恵を使った戦いが得意らしいぞー。確かに戦い方はオレと似ていたから、魔法系か物理系かはわからんなー」
「なるほどな〜。たのしみだぜ〜」
アトラちゃんは強敵と戦いたいって言ってたからやる気マンマンだね。
「この後もいろんな選手が出てくるだろうから、気を抜かないようにね」
「「「「はーーい!」」」」
まぁ、気を抜く事はないだろうね。それどころか楽しみで集中してるからなぁ〜。
···モグモグ。フーたんさいこーー!!普段店員さんだとあそこまでの実力を見せてくれないし、ボクチンにもやってくれないからなぁ〜。
でも、本気で物理的に叩きのめされるのもいいかもしれん!そして『···にどとこないで』って吐き捨てるような言葉を、蔑んだ目で言ってほしい〜〜!考えただけで興奮してしまう〜〜!
明日からの本戦、もちろんフーたんに全額賭けますとも!毎日お店に通いたいからね〜!ハァハァ···。
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