2話
第2話
「…そう言えばお父さんなんだったのかな」
急にごめんって
「…もしかして犯罪でもしたのかな」
いや、それは無いか。
「…お父さんだもんね」
私が3歳の時母が亡くなり
それから男手ひとつで私を育ててくれた。
小さい時からあまり裕福ではないけど
それでも十分だった。
「…お米食べたいなぁ」
…あまり裕福ではないどころか限りなく
貧乏に近い。
「…バイト3つ掛け持ちできるかな…」
私は18歳だが高校に行かず、
レジのバイトと工場で働いている。
「…いや、辞めとくか」
きっとすぐに寝を上げてしまうだろうから。
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