第19話 Master Roshi


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シーン61:謎の導師・西田敏行の登場


不比等と小次郎が宮中へ戻る途中、森の中で一人の老導師(西田敏行)と出会う。彼は杖をつき、年老いているものの、その目は鋭く光り、不気味なオーラを纏っていた。不比等は警戒しつつも、導師の存在に興味を抱く。


不比等:「あなたは…ただの旅の者ではないですね。その目に秘められた力、尋常ではないものを感じます。」


導師はにやりと笑い、口を開く。


導師(西田敏行):「ほほう、見事だな。不比等、お前の眼力もなかなかのものだ。この国を救おうとしていることは承知しておる。だが、道は険しいぞ。」


彼の言葉には不思議な力があり、不比等も小次郎も一瞬気圧される。導師は続けて、牛鬼や反逆者たちに関する重要な手掛かりを示唆し、さらに宮中の奥に潜む闇について話す。


導師:「牛鬼の怨念を鎮めたのは大したものだが、これで終わりではない。さらなる敵が待ち受けている…その者たちは、闇の術と呪詛を操り、天皇の座を奪おうと狙っておるのだ。」



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シーン62:導師からの試練


導師は不比等と小次郎に、反逆者に対抗するための秘術を教えると言い出す。しかし、その秘術を得るためには一つの試練を乗り越える必要があるという。


導師(西田敏行):「この秘術を学びたければ、私が出す試練を受けてもらう。それは、お前たちの心の闇と向き合うことだ。」


導師は二人を謎めいた結界の中に導き入れる。そこでは、それぞれが自分の心の中に潜む恐怖や葛藤と対峙し、乗り越えることが求められる。小次郎はかつての戦場での過ちに苛まれ、不比等は宮中での権力闘争によって失われた者たちの姿に苦しむ。


不比等:「この恐怖…この痛み…これが私の心の闇か…」



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シーン63:秘術の伝授


試練を乗り越えた二人は、導師から「守護結界」と呼ばれる秘術を授かる。この結界は強力な敵から身を守り、怨念や呪詛を無効化する力を持つ。


導師(西田敏行):「この守護結界は、敵の呪詛を跳ね返し、彼らの力を弱体化させる。しかし、過信するな。結界を使うには覚悟と純粋な心が必要だ。」


導師はそう言い残し、不比等と小次郎に別れを告げ、霧のように姿を消す。二人はその場で深く感謝し、決意を新たにして宮中へと帰還する。



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シーン64:宮中での新たな対決


宮中に戻った二人は、反逆者たちがさらに大胆な計画を進めていることを知る。蘇我石川麻呂の勢力は再び勢いを増し、忠臣たちへの陰謀が次々と仕掛けられている。


持統天皇:「不比等、小次郎、お帰りなさい。あなた方がいない間に、反逆者たちがますます狡猾に動いているようです。」


不比等は導師から授かった守護結界を使い、宮中を防御しつつ、反逆者たちを追い詰める策を練り始める。石川麻呂との対決が迫り、天皇も忠臣たちとともに最終決戦に備える。



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次回予告


第20話では、宮中を巻き込む大規模な戦いが勃発し、蘇我石川麻呂とその配下たちがついに牙をむく。不比等と小次郎が守護結界を駆使して挑むこの戦いの結末は如何に?


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