魔法協会本部へ
本部の入り口へとついた三人はとりあえず中へと入っていった。
「こんにちは、って
どうやら静樹はここに久々に来たらしい。
まあ闇魔法研究責任者だから特段やることもないから仕方ないのだろうけども。
「今日は闇魔法で進展があったらためこちらにきたのですよー。後ろのこの水色のような綺麗な髪の子が闇魔法について情報をくれたからつれてきたのよー。あいつを連れてきてはくれないかしら」
そう言われて受付の人は電話をしはじめた。
どうやら人を呼ぶらしい。
「この先の会議室に来てくれとのことです。ではどうぞ行ってきてください」
どうやらもう会議室にいるようだ。三人は受付の人に頭を下げてお礼を言ってから会議室に行ってノックを三回してから入った。
「失礼します。闇系統魔法研究責任者静樹です。お久しぶりですね。最高責任者さん」
どうやらこの小説に男はほとんど出てくる機会がないようだ。
雪梛と香澄は最高責任者と静樹がいった女性に観察眼をかけた。
「お久しぶりですね。静樹会長。そして後ろのあなた方は一体どう言った経緯でこちらにいらしたのでしょうか?かなり強そうなお方ですが」
どうやらあながい戦闘ができないってわけではないようだ。
「初めまして。私は雪梛と申します。そして後ろも子が私の生涯の最高の相棒である香澄と申します。今回は私が闇系統魔法について新しいことがわかったため静樹と共にこちらにきたというわけです」
雪梛は礼儀正しく接するようだ。
「それはまたすごいですね。静樹会長、本当なんですか?」
当たり前だが静樹に確認をとった。
「本当ですね。まあ詳しい話は座ってからにしませんか?雪梛と香澄が疲れちゃいますよ?」
静樹は冗談めかしていった。
「それもそうですね。私としたことが配慮が足りていませんでした。どうぞ座ってください。今お茶も出させますね」
どうやら静樹と最高責任者はそれなりに仲が良さそうに見受けられた。
「そういえばあなたの名前を聞いてもよろしいでしょうか?こちらが名乗ったのにそちらが名乗らないのはそれこそ配慮が足りないのではないでしょうか?」
「ちょっと香澄、それは」
「いいのですよ。静樹」
最高責任者は静樹の呼び方を変えてさらに雰囲気も変わったようだ。
「確かにあなたの言うとおりですね。これは失礼いたしました。私の名前は静樹です。以後お見知り置きを」
「私の見間違えかしら?漢字も同じように見えるのだけれども」
香澄は少しだけ困惑気味に聞いた。
「私と同じ名前なのよねー。面白いでしょー?」
静樹はいつもの喋り方に戻った。
「私は静樹と同じ名前なので別の呼び方で呼んでもらえると助かりますね。なんでもいいですよ?例えば不思議なお姉さんとか」
最近はそれが流行っているのだろうか。
雪梛と香澄は顔を見合わせて呼び名を決めたようだ。
「そしたら私たちは貴方を
「いいですね。かなり私も気に入っちゃいましたよ。さてと、そろそろ本題に入りましょうか。まずは闇系統魔法の情報取得の経緯と結果を話してくださいね。ちなみに私は嘘をついている人を見分けられるのでご注意くださいね」
「気をつけておくよ」
「今嘘をつきましたね。まあこれでだいたい分かりましたね」
雪梛はいま気をつけると言う嘘をついて試したようだ。
「確かにすごい能力だね。でもわざわざこんなところまで来て嘘をつく利点もないからと言うことを一応言っておくよ。じゃあまずは経緯から。私は最強剣を試すために静樹と深雪にこの世界最大級の闇球体を生成してもらったんだ。ちなみに深雪は知っているはずだよね。この世界で静樹に次ぐ闇魔法の使い手だからね。そして私は最強剣を闇魔法内部を爆発地点にして発動して結果は引くともしなかったんだ。そこで私はすごく久々にキレて闇球体内部に入りながら全力で技を使ったんだ。そして内部からの破壊に成功。これが情報取得経緯だね。ここまでで疑問点がある?」
雪梛は多分質問があるだろうなと思いながら聞いた。
「それはもちろんあるよ。最強剣とか最大級の闇球体とかね。その辺少しだけ詳しくいいかな?」
雪梛は静樹を見てから回答した。
「いいけど闇球体については静樹に聞いてね。まあ最強剣をは結構めんどくさいけど話そうか。私は現在三つの世界を行き来できる状態でそこで得た知識を使って魔法と呪文っていうまあ魔法みたいなものを使って超強力な氷を刀身に纏わせてそこに火を流して急激な温度差による莫大エネルギーを一転で起こすことを思いついてんだよ。要はそれが最強剣ってこと。説明はこのぐらいかな。もし見たいんなら見せてもいいんだけどね」
やばそうで静葉は流石にそれは遠慮するようだ。
「闇球体については私の方から話すわねー。私と深雪の闇魔法の波長を合わせてそれを集約させてつくったものよ。間違いなくここ最近で一番大きな闇魔法であったことは間違いないわ」
静樹からの説明を聞いて静葉は納得したようだ。
「分かりましたね。かなり面白い話で申しすこし突っ込んだ話がしたいのですけれどもとりあえずは闇魔法についてお話お願いします」
雪梛はもうちょっと聞いてくるかと思ったが予想がはずれてしまったようだ。
「闇魔法については完全理解まで入っていないけどわかる範囲で話していくね。さっき話した闇球体内部にはものすごく小さいそしてそれなりの破壊能力がある何かがいたね。私はそいつらに対してちょっとした反則技で対応したんだけどその対応する過程でそいつらは内部に入ってきた異物を目に見えないレベルで分解をしていることがわかったんだ。つまりは火の魔法を入れたとしてもその火が内部の何かに分解されて消滅する。だから何も残らなく無に帰っているように見えるって構造だね。ちなみにその何かは個体数に限りがあるらしくそれなりの戦闘力があれば破壊することも可能だったよ。大きさに比例するだろうけど5分も内部にいれば現状は破壊可能だね。あと外からの攻撃に関してはちょっとだけ耐性が強いのかあんまり破壊はできないだろうね。私が現在知っている情報はこのぐらいかな。少なくて申し訳ないね」
雪梛は現状の考察含めて伝えたようだ。
「少ないなんてとんでもない。これだけわかれば素晴らしい進展ですよ。それと静樹に確認したいのですが、貴方は闇球体に対抗できますか?」
雪梛からの話を聞いてこの世界ででおそらく一番の刀使いである静樹に聞いた。
「私には無理よー。この子は強さが異次元すぎるのよ。ちなみに並行世界を通してもこの子ぐらいしかいなさそうよ?」
静葉はわかっていたからかそこまで気にする様子はなかったようだ。
「分かりました。突然であれなんですが雪梛に頼みたいことというかやってほしいことがあるのですよ。このあと闇球体の破壊をしてもらってもいいですか?」
雪梛は急な静葉からの申し出に特に気にした様子はなく即答した。
「もちろんいいよ。壊すだけね」
雪梛は壊すだけという部分を強調して言った。
それに違和感を感じる静葉であったがとりあえず立ち上がって外に向かい始めた。
「私たちもいきましょうか。時戻しの準備はいるかしら?」
「そしたらお願いね。記憶処理は私たちはいらないよ」
そんな会話をしながら三人も静葉の後に続いた。
そして外に出てそのまま街中で行うようだ。
まあ一応街の人からは見えないようなプライベート空間だがあまり重要なことではない。
「そしたら静樹は闇球体を生成してください。そして雪梛はそれを破壊してください」
「人間はこんなにも簡単に死ぬのね」
静樹は諦めた顔をしながら生成した。
そして雪梛は予想通りに抜刀して全力で練りながら詠唱を開始した。
「楽しい至高な時が来た。この技は私が生涯をかけて完成をさせることを誓おうぞ。氷の粒子よ。我が呼び声に応えよ。その膨大なる力を我が刀身に分け与えてはくれまいか。水の粒子よ。その波長を合わせよ。二つの異なる性質の粒子が波長を合わせて未知なる力をここに創ろうではないか。人に惑星を超えた力を今ここに。宿れ!チェンジングアイス」
雪梛が詠唱を終えた瞬間に刀身が透き通っている膨大な冷気を放つ刀を顕現させた。
そして最大限に練った炎熱系統魔法を刀に流し込みはじめた。
「白き一閃をその眼に刻め。マイ モウティッドメンショナル フラッシュ ソード」
シュン ピカァァァァ ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かなりなぜか光って全員の視界が白に染まって光が止む頃には雪梛と香澄以外全員吹っ飛んでいってどこにいるかわからなくなった。
「すごいわね。こんなに細かい制御ができるのかしら?」
「違うよ。同等の力を発動して一点だけ相殺させる技術を取得したんだよ。まああん時のミカエルが成長要因なんだけどね」
そして香澄が事前準備をしていた時戻しを発動して破壊された街や静樹、静葉を戻した。
「あれ、何が起きたのですか?」
流石は静樹というべきか今回は困惑を微塵も出さなかったようだ。
「どうしたの?世界が滅亡したかのような反応をして。まあもしそんな光景が見えていたらそれは貴方の見間違いじゃないのかな」
「冗談はその辺にしておきなさい。じゃあ私たちはそろそろいくわね。これは魔王討伐編で主人公である初雪がこれ以上不在では意味がわからなくなってしまうわ」
香澄はそう言って雪梛と一緒に草原に戻り始めようとした。
「待ってください。貴方は一体何者なのです?」
雪梛は振り返って少しだけにっと口端を上げながら言った。
「私は最強への道を志したただの愚者だよ」
雪梛はそう言って香澄と共に歩いて行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます