金髪少女
2日目のトーナメントが始まった。
ようやっと
「多少は強い人が残ってるかしら?」
「まあまだあんまり期待できないね」
2人はゆったりと歩きながら周りを見ている。
「やあー。雪梛と香澄じゃない。昨日はどこい居たのかしら?」
「もちろん家の中よ。初日のしょぼい連中と戦いに来たんじゃないわ」
会長は感心しながら頷いた。
「確かにその手があったわねー。まったく気づかなかったわ」
どこまでが本当なんだか
会長はまたねーと言ってどこか別の場所に向かっていった。
「この調子じゃ深雪も戦ってそうね」
「そうだね。まあでもそろそろ先頭も始まりそうじゃない?」
そう言って雪梛は背後から切りかかっていた人間に見切りを使って回避をして腹をぶん殴った。
「ぐはっ」
女は吹っ飛んで気絶してしまった。
「まだこんなのが残ってるのね。なんだか新人戦トーナメントみたいだわ」
「まぁ最終日にはいつものメンツが残るだろうね。新キャラはいつ来るのかな?」
そうして街を適当に歩きながらたまに来る襲撃を軽く流していたら午後になった。
「味気がなさすぎるわね。こんなんじゃし…何かしら?」
「どっちがやる?」
「もちろん私よ」
ふたりは攻撃が来た方向を見て香澄は色付きを発動させた。
「ようお二人さん。初めましての挨拶だよ。まあどうせこの程度じゃ挨拶にならないでしょ?」
「もちろんよ分かっているじゃない。早速やりましょう」
そう言って香澄は抜刀して剣先を地面に向けて構えた。
「へぇ〜、魔法使えないんだ。まあ強そうだからいいんだけどね」
金髪の少女は香澄を見据えながら人差し指を向けて立っている。
香澄は事前に集中していたため足の蹴りによる空破斬を発動して狙撃を狙った。
金髪は見えない何かが接近してきて反射的に身を逸らして回避した。
「あら、結構ギリギリじゃない。挨拶代わりだったのだけれども」
「見えないからしょうがないでしょ。まあ試合開始だね」
そう言うと金髪は直径直線状の雷を2,3個ほど生成して自身の周りに配置した。
香澄は見切り不可速度と判断したため無焦点で急接近して斬りかかった。
金髪はまるで光かの速度で香澄と距離をとり雷を1本放ってきた。
ピカ
香澄は立体的視認を擬似発動させて射線を見切り回避した。
「凄いね。まさか肉眼で避けるなんてね。まあどうせ特殊技でしょ」
金髪はカラクリが分からずとも回避技があると断定し単純な攻撃はなしにするようだ。
香澄は早期決着を狙うために不意打ちであるショートマイゾーンの準備をした。
パッ
超速の接近に流石に気づけず金髪は足にもろに貰ってしまった。
「痛った、何その速度は。さすがに早すぎでしょ。今日のところは一旦撤退かな」
そう言って金髪は背中にシールドを出してそこに雷を放ち高速で飛んでいった。
「あ、待ちなさい。雪梛追いかけるわよ」
「さすがに無理でしょ。まぁ最終日にやり合えばいいじゃん」
雪梛の言葉にして香澄色付きを解除した。
「この後はどうしようかしら?また自宅でいいかしら?」
「まあ味気がないけどいいんじゃない?どうせ本番は明日でしょ」
「あんなに伸ばすと言ってたのに大丈夫かしら?」
香澄の言葉を一旦スルーして自宅へと向かった。
「そう簡単に終わらせないわよー」
ちょうど近くにいた会長がやってきたようだ。
「会長じゃん。何やってんの?こんなとこで」
「もちろん暇してただけよ。ところで一戦やらないかしら?」
会長の提案に意外にも雪梛が乗った。
「いいよ。でも銃撃戦ね」
そう言って両者抜銃した。
「どこまでできるのかしらね?最も、私以上だと思うけどね」
「冗談はよしてよね。どうせ同等でしょ」
雪梛は観察眼で見ながら言った。
「そう観察眼があるのか。それじゃあ誤魔化せないね。まあ多分同等だよ」
そう言って会長は無焦点で接近してゼロ距離射撃をしてきた。
雪梛は撃回を使って超速回転蹴りをした。
会長はこないだ習った受け流しを使って、ダメージを減らした後に流体を使って無焦点を使い追撃を放った。
雪梛は衝撃吸収しながらくらい吹っ飛んでいった。
吹っ飛び後着地して保留しておいたパワーを足に移行させて空破斬を放った。
会長は事前に知っていたとはいえ今回は無焦点の威力が乗って前のやつとは比にならなくて計算を誤った。
「速いし威力高くないかしら!?」
珍しく少し焦り気味で後ろ方向に無焦点で移動しながらダメージを減らしたがいかんせん火力が高すぎた。
「本当に貴方強すぎじゃないかしら?流石に引いちゃうわよ」
「香澄も似たようなもんでしょ」
雪梛はそう反論して自宅へと帰って行った。
これよりトーナメント2日目が終わった。
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