第71話 木も成長する!
翌日は引き続き測量をして四方の角を決めて、黒い棒を差し込んでおく。
「後は両国の誰かが来た時に、領境を決めれば良いかな」
俺が最初に作った店はギリギリ俺の領土の中に入った。
これからは資源を大切にして無駄な魔法は撃たせない!
植樹もしていこうと思う、何事も最初が肝心だねー。
まずは倒れた木を砦に運び、適当な枝を選んで砦の周りに植え付ける。
そして想像魔法で、植物成長と唱える!
「アル抜いてみて」
アルとはマーチの息子10歳だ。
「よいしょよいしょ、あれ抜けない? どうしてなんだ」
マーチの力で抜けないのなら根が生えたんだな、よし次々にやっていこう!
俺は子供達に穴を掘らせて適当に枝を植えて、後は植物成長魔法を発動していく。
きっとレベル1なら根が張るくらいで、本体の枝が大木になる事はないだろうと思ったけど、最後の一本にレベル1を連続して唱えてみる、やはり本体も成長する様だ。
「ええとカーリーン、ウォーターカッターで切ってみて」
「はいウォーターカッター」
木にあたり木が切れて周りは水浸し、水を撒く手間が省かれた。
「あれーこれってなんで」
「本当だ無い」
エステルとエタが、切り口を見ている、裏から俺もみる?
何と年輪が1つも無い、綺麗な表面をしている。
「アーチこれを柱の様に切る事は出来る?」
「はい4回で四角くします」
そして縦2回横1回で男達が、回してまた切ると、無垢の高級木材が出来上がる。
「凄く綺麗な物ですね」
切ったマーチが驚いている、俺もそうだよ。
「これって売れそうか?」
「後はどの様な反りが出るかですけど、俺の予想は出ないと思います」
後は強度、駄目なら少し圧縮して硬くするか。
そして木を成長出来る事がわかったので、境界線の森の木を切り倒して新たに俺が植樹してある程度成長を施し、俺の領土の国境を決める。
切った木は砦に運んで加工する、そろそろ賃金を決めないとただ働きは忠誠を下げるからね!
結構な木材を切って集めたので、四角い家がいやな人には、木で家を建てて欲しいけど、みんなは俺の屋敷を建てる事を優先するべきと言ってくる、何なら城でも建てますかと!
「あのなー、まだ何処とも話が完璧に終わって無いのに、城を作って壊せと言われたらどうするんだよ!」
「はいその時は戦争です、我ら一丸となり王の為に戦います」
俺は平和な国から来た人間なんだよ、女神様とも寿命で会おうと言われているし。
「ええと木で二階建ての屋敷を作ってください、捕虜の中に大工さんはいませんか」
俺は募集を掛ける、間違って石工さんを募集したら城を建ててしまうかも知れないしね。
俺の言葉に、10名の大工さんが手をあげてくれた、まずは君達に賃金を払って徐々にみんなに払う事にしよう。
ただお金はエイミーが、調味料を売って金貨が入ってからだ!
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