第48話 偉い人と焼肉!
そして朝だよー!俺は、テントで一晩過ごした。
もう街も村も面倒だ、これからは1人で生きて行く!
そう心に近い、朝食を作る、また焼きおにぎりだ。
そして新たな道を歩いて行く、移動魔法は便利だけど方向転換がうまく行かずに、いつも森に突っ込み、道を見うし無くなるからね。
歩くとたまに人にすれ違ったり、馬車に抜かれたりしながら、間も無く日が暮れるみたいだ。
少し歩くと人の声、近づくと何台かの馬車と人がかなりいる。
ここは何かと、近くの人に尋ねると、どうやら一晩泊まるための空き地らしい。
大体馬車の1日の移動距離に街から街の間に何箇所かあり、それが村の時もあるようだ、覚えておこう。
俺は隅にテントを出して、寝床を作る、そして米を炊く。
やはり臭いがするので、人がたまに聞いてくる、穀物状態の米を見せると馬の餌かと言われた。
くそ〜と今度は野菜スープを作る、胡椒や醤油を使って料理をする。
考えたら、これで焼飯を作れるけど、炊き立ては水分が有って上手く出来ないのを知っているので諦める。
後は肉だけど捌けない俺はある事を結構、よその所で相談する。
「すいませんがウサギを捌けますか?」
「あゝ出来るけどウサギは持ってないぞ」
絞めた料理が出来る人だ!
「1匹あげますので、もう1匹捌いてもらえませんか?」
「なんだウサギを狩りすぎて余っているのか、ならその条件でやってやるよ、俺も肉が食いたいからな」
上手く話して肉を捌いてもらう、毛皮も進呈して俺は1匹分の肉をもらう。
土魔法でかなり鋭いナイフを作って、なるべく薄くする、石鍋で焼肉だ!
胡椒も塩もあるし、醤油ベースのタレも酒と砂糖で少々作ってレッツ焼肉。
1人で楽しんでいると先程ウサギを捌いてくれた人がこちらに来る。
「なぁなぁその匂いはなんなんだ、すごく食欲をそそるんだけれど?」
「あゝこれは自家製の特製焼き肉のタレです、もう少し寝かせて熟成させるととろみが出て「良いから分けてくれないか金は払うから」
まあ捌いて貰ったお礼に、少し分けてあげる。
「美味い、この味はどうやって出すんだ?」
色々な調味料を適当に混ぜるなんて言えない、そこで。
「これってうちの秘伝の味なんです、何処かで店を出して成功するよう五男の俺に両親が送ってくれた、味なんですよ!」
「そうかご両親が君に預けた味なのか、なら頑張って店を出したら俺を招待してくれ!これでもこの先の領をおさめている者だ、これこのコインを門で見せれば通れる。俺はこの先の伯爵で、ブロフリアて言うんだ、寄ったらぜひもう一度食べさせてくれ」
俺が逃げてきた街の伯爵かよ、もう絶対に合わないな!
そう思って、色々と話す俺たちだった。
翌日彼は俺と反対方向に向かって行く、俺は更に北に向かう!
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