第5話
「コイツ、学校の有名人だから彼氏だと大変じゃない?」
「いえ、そんなことは。」
むしろ、あたしの方が有名人だし。
しかも、悪い方で。
「それにしても、思ってたより早く抜けれたんだな。」
「まぁね。うちの総長に客が来ることになったからね。」
たしかに、来客がなければアイツあたしのこと帰してくれなかったかも。
それにしても。
来る途中で感じたあの恐怖感。
あれは一体なんだったんだろう……。
あの車は一体……。
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