【存在しえないエピローグ】

《スタッフ活動レポート の九十七》

かいだんによるさいしんぞうだいプロジェクト 失敗

・定例の昼食動向調査 みような校内放送によるぼうがいにより失敗

・生徒会へのスキャンダルによるけんせい こうみとめられず

すぎさきけんの思想に準ずる形での学園かんしよう 失敗

・スタッフ作戦会議 われわれいらちをあおる結果に(生徒会室かんうらに)。

・生徒会のきんきよう だんけつりよくが増大したようはやだんゆるさない。


○ 今年度の生徒会に関するそうごう的所感


 一言で言って、じようにまずい。

 しばらく様子を見守ったが、今年の生徒会はたしかにやつかいなようだ。

 本人たちに自覚が無いのは不幸中の幸いだろうか。いや、自覚がない分、けいタチが悪いともとらえられる。


 なんにせよ、ほんごしえて、さつきゆうたいしよほうけんとうすべきである。


 結果だけ見れば、今年度の我々の成果はさんたんたるじようきようである。

《スタッフ》の思想とうせいがとれていないことも、ここにきて、ゆがみとして表れ始めた。


 やはり、あの生徒会はけんである。

ぎよう》の未来のためには、はいじよひつ


 かといって、あまりちよくせつ的に動きすぎれば、《ルール》に反してしまう。

 もどかしい。このもどかしさが《スタッフ》全体の不協和音につながり、そのすきはあの生徒会にかつやくゆるし、また、《スタッフ》の苛立ちのげんいんとなる。

 完全なる、あくじゆんかん

 最早、ゆうはない。


 ……そろそろ、あの生徒会を、本気でつぶさなくては。

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