第16話新たなモンスター
ゴキブリの魔石の値段は保留だったよ。
電気量を測定してから値段を決めるって・・・
パッと見た感じでは、軽く億超えらしい。
ダンジョン管理局の職員は、中々な目利きらしい。
なんでコンビニで買い物しているだ・・・それって・・・
弁当は分かる。
なんでシュークリームを買うだよ。
おいおい、スナック菓子も・・・
あれ雑誌も入ってるぞ。
そのカゴで何個目だ。
コンビニ店員がピッとして、もう1人がレジ袋に必死に入れてるよ。
「会計は俺に任せろ」
ああ、コンビニで多く買っても値段はしれてる。
そして会計を済ましているぞ。
それも冒険者カードで「ポイントもつくだろうな」
「はい、つきます」
なんてセコい・・・
レジ袋には、マジックで名が書かれている。
40以上も・・・
なんで俺だけが少ないレジ袋なんだ。
「はやく入れろ」
「私のは、アイスが入ってるのよ・・・はやくしてよ」
「そうよ、はやくしなさい」
駐車場に置かれたレジ袋を影を操って入れたよ。
「これで食料と水の心配ないな」
俺は、ポーターかよ。
「なんだ嫌そうな顔をして・・・荷物運搬が嫌じゃーないよな・・・」
「なんでもありませんよ」
またも『さいたまダンジョン』に入った。
「絶対にゴキブリはダメよ・・・絶対に行かない」
ああ、女どもがクレームを言ってるぞ。
あの高橋主任も向こう側だよ。
「分かった・・・別のルートで行けばいいんだな」
「それでいいわよ」
「そうね」
なので違う方向へ歩き出した。
プテラノドンが飛んできたらプテラが「ギアー」と風魔法で落とす。
落ちたプテラノドンは、皆でボコる。
「死にやがれ!」
「これでもか!」
「このクソ野郎」
俺は参加しないよ。
なんかあったのかな・・・
そんな時だ。
「何か土の下に居るぞ!!」
土の中で
これって地震じゃやなくモンスターに決まってるぞ。
あくまでも直感だ。
皆も感じるから地面を見るしかない。
皆の動きが止まったことで相手のモンスターも止まった。
「これって土の振動で探知する新種のモンスターかも・・・」
「だからって・・・土の中だぞ・・・魔法攻撃が当たるかも分からん。これでは、どうしようも無いぞ」
「俺がやるよ。だから手出ししないでくれ」
「何か隠し魔法でもあるのか・・・」
靴から翼が生えて「パタパタ」とはばたく。
俺は空へ舞い上がる。
体に風を受けながら鳥になったように飛んでいる。
そんな俺を皆が見上げていた。
「なんと空飛ぶ靴なのか・・・そんな物まで・・・」
皆も呆れ顔だよ。
皆から離れた場所にブラックショットを放つ。
「ドシャン」と激しい音を響かせる。
それも連続で放つ。
「ドシャン、ドシャン、ドシャン、ドシャン」
思った通りにモンスターが音の響く方へ動き出した。
空から見るから土の動きが手にとるように分かる。
微かに土が盛り上がり、それが続いている。
俺自身の点になってる影に「奴を突き刺せ」と命令した。
鋭い棘が飛び出してグググと曲がって土を突き刺す。
そして刺したまま持ち上げたのは、巨大なモグラだった。
全長15メートルもあるモグラを持ち上げても、ビクともしない棘に感心するしかない。
モグラは手足をバタバタさせているが、しだいに動きが鈍くなってモグラは消えた。
高橋主任は、そんなモグラをスマホで「パシャ、パシャ、パシャ、パシャ、パシャ」と撮っている。
嫌々、動画で撮ればいいじゃん。
俺もスマホで動画を撮り続けたよ。
今後の動画配信も考え中だ。
俺って防御力に自信がなかった。
しかし重くて固いヨロイなんか着たら、素早い動きができない。
だから攻撃から守る方法を色々考えたよ。
それが棘による防御だ。
矢を飛んできて矢の影を見るなんて不可能だ。
そもそも背後に目なんかない。
なので自身の影に「向かってくる物なら何でも攻撃しろ」と念じた。
コボルト相手に試した。
その時の棘が無数に飛び出して曲がって矢を貫いていた。
そして矢を準備するコボルトも貫いていた。
マジに万能な棘だよ。
「あんなモグラが現われとは・・・今後の対策も必要だな」
「それで高橋主任、この価値はいかほどかな・・・」
両手には、30センチの魔石があった。
「想像も出来ませんね・・・」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます