第10話釜山港
福岡空港から車で70分。
俺は、唐津フェリーターミナルへやってきた。
え!俺しか日本人はいなぞ。
マジかよ・・・紙は、空白で・・・日本人の名がない。
横には、ハングル語で書かれた紙が200人以上も・・・
ここで引き返すことは出来ない。
俺には、目的があった。
名前、歳、現住所を書いた。
おいおい、韓国語で話しかけるな「アンニョンハセヨ」しか知らない。
「こんばんは」って意味らしいから、今のシチュエーションに使えない。
まだ昼にもなってない。
スマホアプリを使って、コミュニケーションして登録したよ。
2等室へ案内されて、何もすることもないからリュックサックを枕にして横になっていたら・・・
「おい!あんたが
「え!そうだよ」
「本当に16歳なんだ・・・あんた死ぬよ」
なんと18歳のイソだと・・・冒険者になって2年らしい。
「あんた従軍慰安婦問題をどう思ってんの」
おいおい、それが言いたくて来たのかよ。
「なんとも・・・」
「やっぱり日本人ね。謝るってことを知らない」
日本は韓国に対し、10年間で無償3億ドル、有償2億ドルの合計5億ドルの資金提供を行い、相互に請求権を放棄することで合意した。
そのことを説明したがダメだったよ。
大統領が代わってうやむやにして、文句を言ってくる・・・あるあるのパターンだよ。
「聞くけど・・・韓国人は詐欺犯罪が多い国だったよね・・・なら戦時下で韓国人による詐欺で、人身売買みたいになった人が居てもおかしくないよね」
痛い所を突いたみたいだ。
世界では、犯罪件数トップは窃盗だ。
韓国だけは「詐欺」が1位を占めている。
しかも、毎年急増する勢いだ。詐欺犯罪の件数は、2011年の22万件から2020年には35万件と、10年間で60%も増えた。
あああ、泣いて行ってしまったよ。
周りの視線が痛い。
釜山港へ降り立った。
皆は戦闘態勢でキビキビと動き回っている。
それにしても人の姿がない。
建物の一部が壊されてるし、ゴミも散乱している。
船らしき物もない。
突然「ギャーー」と叫ぶ声がした。
現れたのは、オーク100体以上だ。
奴らは鼻がいいから人間を食いに来たのだろう。
こっち側は250人だ。
余裕だ。
俺は走り抜けて爪でオークを切裂いていた。
そして軽くステップして攻撃をかわして、別のオークを斬りまくる。
3回も斬ったから惨い姿で倒れる。
逃げ出すオークも容赦なく背中から切裂いた。
「かかって来い!豚ども」
え!その声で散らばっていたオークが俺に向かって来たぞ。
日本語分かるの・・・
右から来たから首を突き刺す。
抜いたら血が「ドバッ」と出るので逃げる。
逃げた先のオークも掴みかかって来たから、両腕を「ズバッ」と切断してやった。
「ギヒーー」と鳴いてる。
両方から来たから近い右のオークの首を刎ねる。
素早くステップして左のオークを身をかわしながら切裂く。
また来たので下から切裂く。
なんか爪が成長した。
少し伸びている。
これって斬ると成長する武器らしい。
あ!なんか韓国人が叫んでる。
アプリで調べる暇もない。
雰囲気は、船へ逃げろって言ってるぽい。
そして原因が分かったぜ。
サラマンダーの燃える姿が見えた。
俺の目的は達した。
残ってもいいが紙に名前と住所を書いてるから・・・船に走る。
親を2度も泣かすには嫌だから・・・
船に向かうオークがいたから斬って殺した。
その数20体。
時間があれば解体したのに・・・地上に出たモンスターは、ダンジョンみたいに吸収されて消えない。
死体が残ったままだ。
非常にもったいない。
ああ、気をつけたのに服装が血で真っ赤だ。
トイレの洗面でゴシゴシと洗ったよ。
タオルを濡らして顔から頭も拭いた。
タオルが赤くなってる。
何度も水で洗って何度も拭いた。
トイレする男達の視線が・・・
良いタイミングで新しい服を、影から取って着替えた。
そして2等室の俺の場所で眠った。
これで韓国に自由に行くことが出来る。
どんな強敵がいても影に入って、逃げ帰るのも簡単だ。
最近、大所帯になってダンジョンだとサラマンダーが
Eランクのダンジョンでは、レベルアップも難しい。
だから韓国での放置も考えられる。
めちゃいい考えだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます