芳香にふと立ち止まる金木犀金を纏って濃さ増す緑か

金木犀きんもくせいってふだんは誰も気に留めないようなありふれた常緑樹なんですが、秋、金色の花を咲かすひと時だけ、注目を集めることができるんです。

その甘い香りで、小さな金色の花の彩で。花の命は短くてあっという間に消え失せますが。


花が咲いている間は、心なしか、葉っぱの色も誇らしげに緑を濃くしているような気がしません?終わってしまえば、すぐに何事もなかったかのように、忘れ去られてしまうんですけどね。


短時間ながらも、毎年、人を惹きつける樹木とも言えるかもしれませんが。

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