第17話

『コンコンッ』


『はい?開いてるよ』


ドアを開け部屋の中に入って来たのはミレアだった


そしてその恰好もいつもの戦闘スタイルと一緒の全裸にローブ1枚


『え!ミレアちゃん、どうしたの?』


『実はね、あなたには『ソウアイ』があるらしいの?』


『『ソウアイ』?相思相愛の事?』


『その意味は良く分からないけど、あなたと一緒にくっ付いていると、凄く物凄く安らぐの、だから一緒に寝たいと思って、ダメ?』


凄く可愛らしくダメと軽く首をかしげられたらもう断る人間なんて居ないでしょう


俺はかなりの緊張でまともにミレアちゃんの顔が見れなくなっていたので背中を向けて一緒のベッドに入っていた


『迷惑だったかな?』


その言葉を聞いた途端俺は直ぐミレアちゃんの方へ向き直した


『ぜ、全然迷惑なんかじゃないよ、寧ろ嬉しいと言うか、緊張しすぎて』


ミレアは目を閉じて強く俺を抱き締めた


『やっぱり安心する、凄く安らぐ』


『ミレアちゃん』


『そうだ、その呼び方、もっとこうなんか二人だけの特別な呼び方にして』


『へ?呼び方?ミレアだから、ミーちゃん?』


『う~んちょっとイマイチ』


『ミーアンなんてどう?』


『え?ミーアン?』


少し沈黙が続いた後で


『うん、それでいい、これから私の事はミーアンって呼んでね』


「俺この状態で寝るのか、蛇の生殺しじゃねぇか」


俺は思いっきりそう叫びたかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る