第4話

shi-baが包み込んだ中には数多くの人間、異世界人達がいる


『おい!俺達以外もこの中に含まれたらシールドの意味なくね』


『キャアアアアア!』


ミレアは出来る範囲で敵を排除していく


それによりシールドの中に於ける人間と異世界人の割合が圧倒的に変わっていく


パニックに陥る者

戦う者

抗う者

怯える者

逃げ出す者


そんな人間達をshi-baは冷静な目で見ていた


「この世界の大半は状況とかによって個々の心の色も変化するんだ」


shi-ba達の世界では殆ど心に色が無かった、あってもかなり薄くほぼ半透明な者


またその反面殆ど黒、明らかに分かる黒、でも稀に薄い黒


つまり心の白黒がはっきりとした世界


shi-ba達は無等色側に居た事により、その側の者達の心の概念に殆ど邪念が無かった


例えば半裸の意味は寒いから身に纏う

誰一人恥ずかしい、いやらしい、汚らわしい、そう言う心を持っていない

なので全裸だろうと半裸だろうと気にしないのだ

戦う時も最低限のものしか身に着けない

手袋、ブーツ、武器


そんな世界に居たshi-ba達にとってはこんな沢山の色がある世界は初めてだった

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