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車道側を歩く勇里さんの横顔を、ずっと見ていたいと思う。


「海果ちゃんっ。」


突然グイっと私の肩を自分の方へと寄せる勇里さん。


私の横を勢いよく自転車が通った。


「んもう!危ないわね。チャリは車道側走りなさいよ。全く。」


あ、そっか。私を守ってくれたんだ。


「ありがとう。」


「いいのよ。そういえば、チャリってヘルメット必要じゃなかった?さっきの人、してなかったのよ。義務じゃないから、やっぱ着用しない人の方が多いわね。」


勇里さんが学生の頃は、ヘルメットなしで大丈夫だったらしいけど、今はヘルメット着用が呼び掛けられてる。


「ねぇヘルメットの他に、なんか変わった事とかってある?」


「そうね〜…あ!2人乗りは注意で済んだのよ。でも今はなんか、注意だけでは済まないんじゃなかった?事故が多いものね…。」


話をしてると、私たちがあまりに年齢が違うことを思い知らされる。


16と27。好きなドラマとかアニメだとか、漫画も音楽も全部が違った。

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