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この人はオネェさん?アイラインもしっかり引かれていて、口紅も綺麗な色。外見はメイクをした男の人だけど、きっと中身は私と同じ。だから、助けてくれたのかな?


「…じゃあ、友達になってくれる?」


真っ直ぐ見つめられて、その綺麗な目に見惚れてしまいそうになる。


「なってくれたら、話すわ。アタシ、友達って居ないから…。でも、無理強むりじいはしないから安心して?」


友達が居ないの、私と同じ…。


「友達に、なりたいです。私で良かったら。」


上辺だけかもしれない。またいつか、独りになるかも。それでも、助けてくれたこの人を信じたい。


「ありがとう。アタシ勇里ゆうり。よろしくね。」


海果みかです。こちらこそ、よろしくお願いします。」


差し出した右手を、優しく握ってくれた勇里さん。


「アタシの話、暗いけど…聞いてくれる?」


勇里さんはポツリと話し始めた。


「アタシ、オネェなの。自称、だけどね。」

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