第6話 下校
学校ではうまく過ごせた。いじめなんていじめの「い」すら出てこなかったから安心!安全!うちのクラス!
そして、今は下校中。
なのだが
「三静さん?いつの間に一緒に帰る約束を?」
『どーせ一人で帰るんだからよくない?』
「あーはいはい」
意外と三静は美少女なので殺意が混じった目線が下校中に感じられたのは言わずもがな。
◇
『今日、優斗の家行っていい?』
「NO。なぜ来る」
『いや、金欠でお金がないからご飯食べるついでに泊まっていこうかな~なんつって』
三静も俺と同じく一人暮らしをしている。金がないからって飯食わせろはどうかとも思うが
「...QRコード決済アプリで1000円送っておくからそれ使えあと家には絶ッッッッッッ対入らせんぞ。」
『QRコード決済アプリの2000円はもらうけど今日は優斗の家絶対行く!!!』
高校生が駄々こねて恥ずかしくねぇのかあとなぜか1000円増えてるし。
てか周りからの目線...いや殺意がすごいんだけどどうすりゃいいのもうこれ
あと最近の社会的に女子が男子の家に入るのってどうなの問題。Vtuberになった後SNSでさらされたら炎上待ったなしやんけ!!
絶対に入れんぞ
約5分後
『あー、優斗の黒歴史言っちゃおもう』
「黒歴史なんてないです」
『前、小5の時公園であった女子っぽい男の子に一目惚れしてこくはk(大声)「はいはいわかったって!!わかったから!家あげるから!」...えっ家くれるの?』
「ちがう、そっちじゃない。」
◇
「俺の家へようこそ....」
俺は両親にお願いして一人暮らしをしているため家に両親はいない。
だからこんな風に女子を家に入らせても親にネチネチ言われることなどないのだ!
...ただ妙に親勘がいいんだよなぁ
『おぉ~』
俺はソファーに座った。
隣に三静が座ってくる。
...正直に言おう。
隣のこいつ的にこれはどうなのか?
それはそれとして
「てかなんで俺の家?」
『う~ん、なんとなく、かなぁ...』
特にしゃべることがないので気まずい空気が流れる。最悪だ。
『あっそうだ!優斗にVseaのメンバーを見せよう!』
そう言って三静はスマホを見せてきた。
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