第14話

「……………」









「久しぶりに、来たな」










____俺達は、付き合っていた頃からよく来ていた

タワー展望台に来ていた。










「あ、未亜

昔、学校と勘違いしてた工場がまだあるぞ」










「……………」








「…違う、バカにした訳じゃないんだ

ただ懐かしいってだけで…」











…未亜は俺の発言で少し不機嫌そうになり

顔を背けた。












「未亜、怒ってるのか?」










「……………」










「…これはマジだな。」








____俺は抱いている未亜にひたすら

謝罪しながら、展望台をみせて回った。











「未亜大丈夫だ

たとえ落ちても、多分俺がクッションになる」











「(ブルブル)」










「…どうしようか

ここ通らないと、帰れないんだよな」













「(ブルブル)」












「下が見えるだけで、

ちゃんとガラスがあるから大丈夫だ。

だから、少しだけ目でも瞑ってな?」











「…………………」











「…そんなにまじまじと俺を見られると

少し照れるんだが」

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