第2話

______るる side








「るるちゃん、おはよう!!」






いつも通りの決まった時間。






『おはようございます』







元気いっぱいの声が響いた。








「今日は主人にとびっきり素敵な花を

プレゼントしたいのだけど、

お気に入りはあるかしら??」










『それなら、ブルースターはいかがでしょう?』









「ブルースター??」









『花言葉は

「信じ合う心」「幸福な愛」です。

とても素敵だと思いますよ』






私がそう"言って"お花を差し出すと____







「素晴らしいわ!!

花束で包んで頂戴な。」






いつも見てるだけで嬉しい気持ちになれる

笑顔でとても喜んでくれた。






『ありがとうございます』







常連様に感謝を伝え

私は直ぐにお花を包んだ。








「今度、うちの孫とお見合いしない??」








あばあちゃんからそんな言葉が聞こえてきて








『もう会えないけど、

ずっと大好きな人がいるんです。』







そう返した。








「るるちゃんをそこまで熱中させるなんて

とてもいい人なんでしょうね!

もう会えないってことが気になっちゃうけど…」









『物理的な会えないので

きっと元気でやってると思います。』









「それは安心だわ!

いや、安心ではないわね…」








そういうとおばあちゃんは嬉しそうに

また来るわといい笑顔で去っていった。








____今日も幸せだなぁ。








そんな事を考えながら私はまた仕事を始めた。

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