第13話
____結彩 side
「…ん」
アラームの音で目が覚めた。
「…まだ、6時……」
私、なんでこんな時間に起きてるの?
「…何か、忘れてる気がする…」
そんな事を呟きながらリビングへと向かった。
「……………」
「あっ!いっくん、おはよう!」
「…あぁ」
「ご飯食べる?!コーヒーは?!」
「……………」
「あっ、そうだ!今日は早く帰って____
「…静かにして貰えるか?」っ…」
「…不倫しといてなんでそのテンションで
俺に話しかけられるんだ?」
「へ…?」
「…本当に不快だ。
ほら、離婚届書いたから
早く埋めて出すといい。」
「…え、あ……」
「…慰謝料は好きなだけ払ってやる。
…だからできるだけ早く出ていってくれ。」
____彼はそういいリビングを
出ていってしまった。
「……ぁ……私、彼にお話できたんだ……」
残されたリビングで1人そう呟いた。
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