第12話

「は?!離婚?!」








「…あまり大声で言わないでくれるか」









「結彩ちゃんが浮気なんてするわけないだろ?!

ちゃんと話したのか?!」










「…納得いくまで話したかといえば

嘘になる。」









「なら今すぐ結彩ちゃんと話してこい。

絶対後悔するぞ」











「浮気した嫁の話を聞けって?

悪いけど俺はそこまでお人好しじゃないんだ。」










「…っ本当に後悔しないんだな?」










「…後悔なんてもうとっくにした」









「伊織…」








「それに、結彩を追い込んだのは俺だ。

あいつが幸せになれるなら、喜んで離婚するよ」











「…っ」










「…ただ立ち直るまでに時間がかかりそうだ」









「…伊織っ…」











____何年ぶりかに友達に抱きしめられたが嫌な気はしなかった。

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