第10話
____結彩side
「…一昨日は、いっくんとお酒飲んだんだ」
私はベッドに座り自分の日記を読んでいた。
「………」
明日で病気が分かって2週間が経つ。
「…っ、ふっ……ぅ…」
もう一昨日の思い出すら思い出すことが
出来ない自分が憎くて仕方がない。
「いっくんと
ずっと一緒にいたかったなぁ…っ」
__ただでさえ忙しい彼にとって、私は邪魔でしかないのに、これ以上迷惑はかけられない。
「いっくんが、幸せになれますように…っ…」
溢れる涙が日記をどんどん濡らしていくけど
私は涙を止めることが出来なかった。
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