第7話
「…酒飲んで頭痛なんて何年ぶりだろうか」
「そんなに飲むなんて珍しいですね」
「久しぶりで羽目を外しすぎた」
「私は坊っちゃまが楽しまれたようで何よりですよ」
「…いい加減坊ちゃんは勘弁してくれないか
俺はもう24だぞ」
「何をおっしゃいますか(笑)
私にとってはまだまだ可愛いお坊ちゃんですよ♩」
「…結彩の前だけでは絶対に言うなよ」
「心得ております♩」
「…ならいいが」
昼過ぎに目が覚め迎えを呼び帰宅した。
「坊ちゃんつきましたよ」
「あぁ、ありがとう。
気をつけてな」
「結彩様にもよろしくお伝えくださいませ」
「あぁ」
榊原に軽く手を振り俺は家へと入った。
「…結彩寝てるのか?」
そう小さく呟きリビングを通り過ぎようとした時
「…っ結彩?!」
結彩は床に座り込み頭を抑えていた。
「…っ……ぅっ……」
「結彩!どうした!!」
「…っ…ふっ……」
俺が呼びかけても結彩は下を向き
目に涙をためながら唇を噛み締めていた。
「っ!!」
俺はそんな結彩を強く抱き締めた。
「結彩、大丈夫だ…」
そして優しく声をかけた。
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