第15話

____ピピピッ







「…………………」






一人きりで私は目を覚ました。






_____あれから一週間が経ったが

しゅうくんの荷物をまとめて持って行って以来

怖くて病院には行けていなかった。






「………起きなきゃ」







_____あれからすぐにしゅうくんは

精密検査を受けたが脳にはなんの問題もなかった__



つまり原因も分からないまま

私の事だけ忘れてしまった。







「…しゅうくん、寂しい……」






彼の枕を抱きしめて

毎晩泣いているせいで目は腫れっぱなしで

とても人に会える顔ではなかった。






「…でも今日は行かなきゃ…」







_____実はしゅうくんの幼なじみの玲香さんから

話があると病院に呼び出されていた。







「なんの話かな…また叩かれたりしないかな…」






_____たくさんの恐怖が一気に押し寄せて

私の心は崩壊寸前だった。

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