第10話
「しゅうくんっ…っ」
私の携帯電話にかかってきた
電話は病院からだった。
『…旦那様が事故にあわれまして…』
「う…っ…」
走りながら涙が溢れた。
「あ、あのっっ…!西連寺っ柊斗さんはっっ…!」
すぐに病院にタクシーで行き
着いてからも走り続けた。
「西連寺様の奥様ですか??
こちらに…」
_____涙で顔はもうボロボロだった。
「良かったら、これ使ってくださいね」
看護師さんはそう言って優しく微笑み
ハンカチを貸してくれた。
「っ、すいませんっ…ありがとうございます…っ」
_____それから直ぐにしゅうくんの容態を聞いた。
「ご主人ですが、今は麻酔で眠っています。
検査もしましたが特に異常はありませんでしたよ。」
「本当、ですか…?」
「えぇ、骨折ところか怪我もないので、
大事じゃなくて良かったです。」
「ありがとうございます…っ
本当にっ…ありがとうございますっ」
「明日また面会にいらして下さいね」
お医者さんにそう言われ私は少し気が軽くなった。
「よかった…本当に…っ」
帰りも涙は止まらず
1人泣きながら夜道を歩いた。
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