16日
第16話
_____貴斗 side
「っもう遅いんだから…ぁ……
私あと少しで…死んじゃうんだから…ぁぁっ!」
俺が抱きしめると余計に泣き出してしまった
すずが言った言葉だった。
「すず?どういう事だ?」
「っ…ふ…ぅう……」
_____すずがあと少しで死ぬ…?
「っ!すず!」
俺は急に嫌な予感がして彼女の名前を呼んだ
そして抱きしめる力を少し強めた。
「…私だって……、死にたくないもん…っ!」
すずはそう言って大きな声で泣いた。
「っ、!!!」
俺はすずを抱きしめ声を掛けることしか
できなかった。
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