4話

第4話

「やぁ、レノちゃん!


今日も待ってたよ!!」






____ミゾグチ様は私が入店した日から出勤の時は

毎回時間貸し切りで予約を取って下さるお客様だ






「ミゾグチ様、本日もありがとうございます」





「こんな老いぼれにいつもいつも楽しい時間をありがとうね」






そう言って微笑むミゾグチ様






…彼は今年72歳になる私の人生の大先輩だ。






私が入店してからだからもう5年の付き合いになる。






「…本日のプレイ内容ですが___「今日も変わらずアレだけで」っ…」







「私もこんな歳だからね(笑)」






_____彼の指すアレとは会話のみのスキンシップも

一切無い過ごし方だった。





「ありがとうございます、」






私は毎回変わらず

23時から2時まで出勤している。




5時間貸切で7万越えなのに

ずっと会話のみの接客しかした事ない。






「…いつもいつも本当にありがとうございます」






「いいんだよ。

君みたいな良い子のタメになるなら私は満足だ。」






そう言って私の頭を撫でてくれた。






「そういえば今日は娘ちゃんの誕生日だったね!」






「っ、覚えてて下さったんですか?!」







「もちろんだよ!もう4歳になったのかな??」






「そうです!…あれ、私ミゾグチ様に

娘の歳もお教えしました…?」





「っ…あぁ!じゃないと知らないよ~(笑)」






「それもそうですね(笑)」







_____一瞬疑問を感じたが深くは聞かなかった。

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