『異世界とかじゃなくて別の世界線に迷い込んだんじゃ?』

ゆきのはな

第1章~江戸幕府編~

第1章―第1話―

11月になり寒くなってきた。朝起きて朝食をとり、学校に行って午前だけ授業を受けたらすぐに事務所に行って撮影をしてレッスンを受ける。そして、マフラーを巻いて駅に行き電車で家に帰る。これがいつもの日常。午前中は学校で午後は13時から19時までの6時間は仕事とレッスン。いつもと同じ、変わらない日常。だけど、この日は違った。

「ここ、どこ?」

目を覚ました後の第一声がこの一言である。

「何で私こんなとこにいんの?この後もレッスンとか撮影とかいろいろあるのに…」

自分の心配よりも仕事とレッスンの心配をしている彼女は平嶋悠李へいしまゆうりである。

「スマホ…スマホ…あった。」

スマホを起動して時間を見る

「え?16時半?噓でしょ…撮影の時間過ぎてるじゃん。早く事務所に戻らないと…てか、ここどこだっけ?調べてみるか」

マップを開いて場所を探ろうとしたが自分のいる場所が表示されないのである。

「え?表示されてないじゃん…最悪。マネージャーに電話してみるか。」

彼女はマップに自分がいる場所が表示されないことからマネージャーである月邨廉戸つきむられんとに電話しようとしたが…

「はあ!?電話つながらないじゃん?何で?…ちょっと待ってここ、圏外じゃん。そりゃあつながらないわ…」

彼女がいる場所はネットが繋がらない場所だったため圏外と表示され、連絡ができなくなっていあのである。

「でもおかしいな?ここ、都市部みたいな感じだしネットがつながってないなんてことなさそうだけど。」

(連絡もできない…マップに場所が表示されない…さて、これからどうするか…)

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