異世界転生しても女運の悪さは治らないようです

寝ても疲れが取れない人

異世界転生

「タバコ、買ってきて」そうスマホを触りながらそう言ってきたのは僕の彼女だ


「あの、お金って...」そう聞くとめんどくさそうに彼女はこっちを見て


「いつも通りお前の財布から出せよ」

そう言い放った


「わかりました....」

僕は言い返すことができずにそう言って僕は家を出た



いつもこうだ僕が彼女と別れられないのをいいことに彼女は僕をパシリに使っている


「もう、嫌だ....」


そうつぶやいた瞬間大声が聞こえた


「あぶねえぞ!」


「え?」

僕は振り向こうとしたとき、全身に衝撃が走り


意識を失った















と、そんなことがあったのが大体10年ほど前のことになる

え?死んでるのに何で話せてるかって?

それは僕が異世界に転生したからだ

意味が分からない?

それじゃあ説明をしよう

あのあと気を失った僕は誰かに抱きかかえられるような感触で目を覚ました

そして目を覚ました僕を抱きかかえたのは耳の長いきれいな女性だった

人のようで人ではない存在である

エルフだと周りが言っていたのを聞いて僕は確信した

ここは異世界なんだと



転生したばかりのころは凄く苦労した

なにぶん世界が違うし貴族の家ということから礼儀作法についても強く教えられた

だけど精神的には楽だった

だって僕の彼女—————いや僕の元彼女と別れられたのだから


十年たった今でもその嬉しさは衰えることはなかった


そうあの日までは

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異世界転生しても女運の悪さは治らないようです 寝ても疲れが取れない人 @ruisyousetu

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