ネット記事「■■■■村で起きた不審な火災事故について」

〇某SNSに投稿された大手新聞社のネット記事


 2013年3月20日


  20日午後9時35分ごろ……県……郡■■■■村の木造二階建て民家から出火、母屋を含め、離れの建物にまで火の手が広がった。


 ……署によれば、この民家では、四人家族と使用人二名が住んでおり、出火当時は、母親(31)、娘(5)、使用人(54)の三名が中にいた。母親と使用人は軽傷、娘は意識不明の重体となった。



〈中略〉



 他にも火災を見ていた観光客によれば、小さな男の子が、近隣住民によって助けられていたという証言があったが、後に警察が調査したところ、近隣住民を含め、関係者は口を揃えて「知らない」と証言している。


 火災の原因は未だ不明で、放火の可能性があることから……。



*



〇火災事故の記事を引用した投稿



1 名無し:2023/8/1

ID:yIKabn2j9a


 ネット記事を漁っていたら、懐かしいものを見つけたわ。

 丁度この日、俺は■■■■村へ観光に来ていて、この火事現場も直接見た。

 やべぇー燃えてんじゃん、とは思ったけど被害にあった家と泊まっていた旅館は、それなりに距離があったから、まぁ大丈夫でしょうと思って放置したの。そしたら翌日、地元民の様子がおかしくてさ。


 ずっと「ミカガミ様に気づかれてしまう」とか「もう終わりだ」だとか言ってんの。

 もともと寂れた村だからさ。オカルト方面で観光客呼び込んでんのは分かるけど、流石にこれはやりすぎだわ。


 てか、ミカガミ様って何?



2 名無し:2023/8/1

ID:1Ta2UtYlp


→1

その話について詳しくお聞かせ願えますか?



 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る