以前のバージョンから色々と厚みが増して、ホラーながら希望を感じるラストシーンですね～。
怪奇シーンが凄く幻想的で、描写上手いなあと思いつつ読ませて頂きました。
面白かったです！

輪廻転生とか生まれ変わりの概念って宗教によっても違うようですが、スピリチュアルなことが気になることってありますよね。

今世と前世と来世と3話描いたことで、鬼門に影 short ver.から始まる物語の深みは増したように思いました。

面白い展開で良かったです。

今一つ今世と来世のつながりが良くわからなかったのですが、来世は、今世の登場人物が亡くなった後の未来の話なのだとしたら、今世と来世で一世代分の時間が過ぎているのではと思いました。女性は寿命を全うしたとしたら、70年ぐらいの時間が過ぎているかと思います。
前世のエピソードを加えることで元の短編に肉付けされて物語としての完成度が高まったと思いますが、一方で、来世のエピソードは、今一つやっつけ感があるように感じました。
ショートショートであれば、鬼門から影が現れて消える、正体は死んだ同級生、というシンプルな構造で良かったと思いますが、短編化してバックグラウンドを作ったことで逆に説明不足になってしまっているように思います。
男の方が早死にを二回していますが作品内で説明がないので、それは何らかの呪いという必然性があることにして（前世の記憶をを持って生まれると早死にするが、記憶を無くすと二人が出会えなくなるというジレンマがあるとか）、物語中でそこら辺をうまく解決して（物語中で「赤」が印象的に使われていますので、記憶が無くても出会えるように何か赤いシンボルを使う。前世は赤い着物、来世は赤いリボンが出てくるので、今世も何か赤いシンボルがあってもよいのでは）三回目はハッピーエンドになると、ショートストーリーとして完成度が上がるかと思いました。
長文コメント、失礼しました。