第47話 ドスケベ放課後デートは4人で!?


 文化祭はコスプレ喫茶と決まったものの、肝心のコスプレは何にするのか、沙優は気になるらしい。


 ただのコスプレならまだしも、乃絵留に乗せられて「ドスケベコスプレ」をすると沙優は言ってしまったのだが、どうやらドスケベコスプレの定義が分からないようだ。


 それで色々と詳しいらしい人見にその手の店を紹介してもらい、放課後に乃絵留も一緒に3人でそこへ見に行ってみることに……なったのだが。


「好実も参加します! コスプレ喫茶と決まった以上、皆さんがどんなお洋服にするのか気になりますので!」


 副学級委員長様ロリもなぜかいた。


「ご、ごめんね遥希くん。あたしが放課後忙しいって言ったら、好実ちゃんもそこへ行くって駄々こねて聞かなくて」


 まるで姉の遊びに参加したくてワガママ言って付いて来た妹のような扱いをされる湯ノ原好実。

 見た目だけでなく中身まで、やはりただのロリだった。


「げ、誰かと思えば雪川さんもいるじゃないですか!」

「……何か問題でも?」

「大アリです! 沙優ちゃんはしっかり者なので、ギャルな雪川さんにギャルにされないか心配です!」

「はぁ……相変わらずよね、湯ノ原さんは」


 異常なほど乃絵留を警戒する湯ノ原に対し、さすがの乃絵留も呆れた顔で対応する。


「わたしに勝てないからって対抗心をそんなに燃やさなくてもいいわ……いつも2位の湯ノ原さん」

「むぅぅぅ! 毎回1位だからって調子乗りすぎです! 今度の期末は好実があなたを負かします!」


 どうやら湯ノ原は、毎回テストで乃絵留に負けているようだ。

 いつも2位ってことは……この二人がこの学年の1位と2位……。


「……っ」


 俺が沙優の方を見ると、沙優は恥ずかしそうにぷくっと頬を膨らめながら俺の方を見た。


 こいつらがテストの順位ワンツーなのに、一番の優等生と呼ばれている沙優は100位付近。


 それを知ったことで「うるさい!」とでも言いたそうだ。


「それより湯ノ原さん……ついて来たってことは、あなたもコスプレに興味があるのよね? あなたはどんなコスプレをしたいの? マイクロビキニとか?」

「ま、まい? その、なんたらビキニとやらは存じ上げませんが、好実はアリスのコスプレとかしたいです! 可愛いですし!」


 こ、このロリ体型の湯ノ原がアリスとか……一部のロリ●ンにとっては大歓喜すぎる。


 余裕で脳内再現できるレベルに似合っているので、俺はそれを想像して生唾を飲んだ。


(ちょっと、見てみたいな)


「遥希、あなた……キモいわ」

「おい、なんで罵倒されなきゃいけないんだよ」

「だって湯ノ原さんのこと舐めるように見ていたから」

「え? み、見てないだろ!」

「梶本くん! いくら好実が可愛いからって……や、やめてください!」


 湯ノ原はそう言って

 くっ、この自意識過剰ロリめ……。


「沙優もなんとか言ってくれ!」

「は、遥希くん、あんまりそういう趣味は良くないと思うっていうか」

「俺の味方0かよ」


 ☆☆

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