第17話 火燐
【ダンジョン】探索者雑談スレ Part99【最高】
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330:名無しの探索者
かわいい女の子が配信すると聞いて
331:名無しの探索者
カリンちゃんのことかな?
俺はもう正座待機してるぜ!
332:名無しの探索者
俺は全裸待機
333:名無しの探索者
靴下は履け
334:名無しの探索者
草
335:名無しの探索者
配信はじまた!
336:名無しの探索者
かわいい
337:名無しの探索者
かわいいw
338:名無しの探索者
ギャルかわ
339:名無しの探索者
推せる
340:名無しの探索者
高火力で確殺しながら行くんかな?
341:名無しの探索者
ファンガスなら逃げ撃ちでもいけそう
猪は壁系の魔法あればいけるんでない?
342:名無しの探索者
公認マップの端を行くとは
これは見守らざるを得ない
343:名無しの探索者
トラブルならんといいけどなーw
344:名無しの探索者
かわいいから許す!
345:名無しの探索者
草
346:名無しの探索者
ぉ! 上級魔法使えんの! すげぇ
347:名無しの探索者
ファンガスさん確殺な模様
これはソロでも捗りそうだね
348:名無しの探索者
まぁ宝箱狙いって言ってたからそんなにガツガツは狩らないんでない?
349:名無しの探索者
かわいいw
350:名無しの探索者
服とか髪の毛が画面内でひらひらするのが良き
351:名無しの探索者
あんまり頑丈そうな装備じゃないよな
ハンドメイドかな?
352:名無しの探索者
見ないデザインだから一般の服を改造したハンドメイド装備だと思われ
353:名無しの探索者
ハンドメイドは安上がりだけど性能がなぁ
354:名無しの探索者
確殺狩りならダメージなんて受けないし、大丈夫じゃね?
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388:名無しの探索者
ちょ!? ワイルドボアの異常個体!?
389:名無しの探索者
特異個体な。しかも未登録っぽい。
390:名無しの探索者
え!? 行くの!? 引くとこじゃね?
391:名無しの探索者
やばっ
水の上級魔法でも全然ダメージある感じじゃないってどんだけ
392:名無しの探索者
カリンちゃん危ないっ
393:名無しの探索者
カリンちゃん逃げてー
394:名無しの探索者
は?
395:名無しの探索者
は?
396:名無しの探索者
え?
397:名無しの探索者
何あれ?
398:名無しの探索者
タックルでワイルドボア特異個体ふっとばすとか、どんだけ
象並みの大きさなんだぞ
無理だろ
399:名無しの探索者
でも実際ふっとばしてたしw
何かのスキル?
400:名無しの探索者
特にアクティブスキル使ってはなさそうだったが…
身体強化ぐらいは流石にしてるだろうが
401:名無しの探索者
うぉ、ワイルドボア燃えだした
402:名無しの探索者
狂乱モード? もう?
403:名無しの探索者
アイスストームで狂乱手前までダメージ入ってたんじゃね?
404:名無しの探索者
は?
405:名無しの探索者
ぇー
406:名無しの探索者
草
407:名無しの探索者
マジかよw
408:名無しの探索者
ドロップキックww
409:名無しの探索者
初めて見たわw
410:名無しの探索者
草
411:名無しの探索者
あのおっさんのジョブって何?
ショートソードと格闘の混合って何?
412:名無しの探索者
413:名無しの探索者
刃物類は持てるけどスキル発動しなくなるから普通持たない
414:名無しの探索者
てかあれって元クレストの山さんじゃない?
415:名無しの探索者
は? あの人って
アイテムボックス使ってるっしょ?
416:名無しの探索者
でも山さんぽいw
どういうことだよw
417:名無しの探索者
分からん…
418:名無しの探索者
カリンちゃんをお姫様抱っこだと…!?
許すまじ
419:名無しの探索者
緊急事態だろw
420:名無しの探索者
カメラが遠くてよく分からんが無事っぽいな。良かった。
421:名無しの探索者
カメラ自動モードになったんかな?
ロングの固定画面しか映さないね
422:名無しの探索者
カリンちゃん負傷してたし仕方ないっしょ
423:名無しの探索者
ぁ、配信終わっちゃった
424:名無しの探索者
まぁカリンちゃん無事で良かった
山さんのドロップキックはもうちょい審議が必要だなw
~~side
まだドキドキが止まらない。
絶対、死んだと思った。
妹の風香を救えないまま先に死んじゃうんだって思った。
だって、あんなデカい猪が突っ込んできたし。
マジ無理だわ、死んだ、って思った。
でも……あのオジサンが助けてくれた……
オジサンは一回様子を見てくるっ言って猪がいた方に戻って行った。
あんな状況で見ず知らずの他人を助けるなんて、どんだけお人好しなんだろ……
そんなことを考えていたらオジサンが戻って来た。
「あのワイルドボアは追っては来なそうだね。戻ったらいなくなってたよ。牙もドロップしたまま消えてなかったから拾ってきたよ。ラッキーだね」
「牙はオジサンのでいいよ。アタシなんもしてないし」
「そう? なら遠慮なく貰っちゃおうかな。これなら武器とかの材料にもできそうだしね。さて、歩けそうかい?」
「ウン……なんとか……」
オジサンが立ち上がるのに手を貸してくれた。
周囲を警戒しながら少しだけ先行してくれる。
「今さらだけど……助けてくれて、ありがと、です。オジサンがいなかったら死んじゃうところでした」
「はは……そうかもね。まぁ運が良かったってことで」
「なんで……なんで助けてくれたの?」
「んー……身体が勝手に動いたってのが一番近いかな。女の子の悲鳴っぽいのが聞こえたと思ったときには走り出してた」
「馬鹿なの? ダンジョンの中だよ?」
「はは……そうだね。ちょっとだけ、妹の声に似ていたから、かもね」
「……妹さん?」
こちらを振り返ったオジサンはちょっと苦しそうな笑い方をしていた。
なんでだろ、アタシもちょっと胸が苦しくなる。
「妹がさ、
「ぇ……」
アタシが生まれた頃、この街でもモンスターが地上に溢れ出して大暴れしたことがあったらしい。
たくさんの被害が出た、そう聞いたことがある。
「だから、ちょっとだけ妹の声に似た悲鳴が聞こえたと思ったら、走り出してたんだ」
「そっか……」
「ごめんね。湿っぽい話で」
相変わらずちょっと苦しそうな顔のオジサンが前を向いて再び進み始める。
これは……ヤバいやつかもしない。
何かに耐えてそうなオジサンをぎゅっとして慰めてあげたい気分になってしまった。
あれ? アタシそんなに年上趣味だったっけ……?
「あ、あのさ……オジサン。この後時間ある?」
「へ?……いや、帰ったらギルドで帰還報告するくらいだけど」
「じゃあその後にさ、ごはん行こうよ! 助けて貰ったお礼もしたいし!」
アタシは直感を信じることにしてる。
このチャンスは多分、手放しちゃダメだ。
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