第36話

それでも"見たい"という気持ちに勝てなくて恐る恐る、男の人に近寄ってみた







胸元から背中にかけて描いてある大きな龍



そのまわりに咲いた華



腕には…、よく分からない模様






「すごい…」



「足にもあるけどな」



「…そうなんですか?」



「つーか、純粋そうな顔して男の体に指で触れてタトゥー触るってやらしい女」





なっ〜〜―



やらしい女なんて初めて言われて頬が熱くなる



「違いますっ」



「そ?つーか、あんたうつ伏せになれよ」



そう言われて急に私をテーブルの上にうつ伏せで寝かせた男の人






…え?急になに?



突然のことに怖くなって思わず身を固くする

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