第25話

于羽は大学で知り合った友達で、俺とほぼ同等の人間だと思っている。



知らない間に他の男から嫉妬を買って、いつの間にか周りの環境が一変している、なんてことが数知れず。同盟仲間みたいなもん。



ただ違うのは、于羽の場合自ら女の子に手を出す習性があるから、自分で破滅のレールを敷いている。



それに対し俺。勝手に女の子が集まってきて、知らない間に破滅のレールが敷かれてるの。



そりゃあ女の子にちやほらされるのは悪くないけどね。俺に取っちゃあ無事大学を卒業することのがよっぽど重要。



こう見えて俺って、けっこうまともなんだよ。 


     

「てか3年にもなるとさ、いい加減好きでもない女に言い寄られんの、飽きてこね?」


「くるね。」


「なんかおもしれーことないかなあ〜」



于羽とこんなやり取りをするのは何度目か。



因みに俺は中学から女の子に群がられてるから、ずっと前から飽き飽きしている。刺激を求めて部活やサークルに入れば、買いたくもない嫉妬を買ってクビになるし。



まともに恋愛したのなんていつだったか?でもまともな恋愛なんてするだけ破滅するのが目に見えてるし。



だから大して好きになった女の子はいない。

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