第10話
異物に、血が混ざっていた…。
急いで、携帯を取りにテーブルに行った…。
また、吐き気と腹痛に襲われ…。
床に座り、壁に背凭れながら、病院に電話をした…。
声を振り絞って。
「すいません。
オペ科の綾瀬お願いします。」
腹痛から激痛に変わっていた…。
身体も壁に背凭れるのも限界で、床に横たわっていた…。
床に2回目の吐血をして意識が遠のいていった…。
そのとき…。
床に落ちていた携帯から…。
「けん。けん。
どうしたの…?」
「なぉ……。」
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