第43話
ラトナの艦隊は今まで幾度もの戦いを征してチューンナップにアップデートを繰り返した艦隊である。
今現在のスロータートルーパーは7万人以上は生存しているが、その中にはイエローマーカーやレッドマーカーの仕組みを知って、ネームドのイエローマーカーやレッドマーカーを配下にしてタクティカルギア級の機体とランカーの戦力を得た艦隊も居ます。
そこから考えれば、ラトナの旗艦アルヴァドーンなどは13キロメートル級の巨大なカモでしか有りません。
未知の攻撃が来た際に対応し難い巨大艦を守る為にはシールド艦は必須でした。
「う〜ん、72艦隊か〜」
[正確には熱帯雨林地帯に72拠点が存在しており、青の連盟が42、黄色の連盟が3、赤の連盟が27ですね。総艦船数は4800艦ほどで、スローターギアは3万2千程かと。だいたい熱帯雨林地帯には4万のスロータートルーパーが居ますね。仲間を増やしますかラトナ?]
「仲間、仲間ねぇ…これ以上増やしても無駄じゃない?ホプキンスはお調子者だけど信用出来るヤツだし、ブラッドやジーニーは私と恋人関係だから問題無し、それはアルヴァドーン内に居る女の子達もそうだけどさ、ここからさらに艦隊戦力は必要かもしれないけどジョンソンみたいなの無理よ?」
[ジョンソンとトラウマとPTSDを植え付けられた元同盟の仲間達は論外でしたね。申し訳有りません]
「リクロー、アンタさー、私が連中にどんな仕打ちを受けたか詳しく知ってるよね?」
[そうでしたね。ラトナのトラウマとPTSDの元でしたね、重ねて謝罪いたします。まあ、ソレと戦力の話は別問題ですが…]
「うーん、どうしょうかなー」
[ラトナ、ホプキンスとブラッド、ジーニーなどの艦長達に意見を聞いては?]
「ふ~ん、それも良いかもね」
リクローは早速ホプキンスにブラッド、ジーニーとアルヴァドーンの乗組員を集めて集会を開く。
ホプキンスは同盟仲間を再度登用するのを考えたらしいがラボの外に飾って有る悪趣味なオブジェクトを見て考えると登用は有り得ないと考える。
ブラッドは危険が少ないドラグナイツのスロートトルーパーを仲間にする案を出すが、既にドラグナイツの主要メンバーは蘇生されて巨大な艦隊に組み込まれているようだった。
ジーニーは暫くは様子見してイエローマーカーが湧くのを待ち、ランカーのネームドスロートトルーパーが転生してきたら勧誘する事を主張したが、ほぼほぼ全てのランカーやネームドのスロートトルーパーは廃墟と海のエリアに拠点を移している。
最終的にはアルヴァドーンの中では上位のランカーだったスロートトルーパーのジャスミンが第5艦隊の艦長に任命された。
ジャスミンは長身のアフリカ系の黒人美女であり、ホプキンスとも仲が良いのでラトナとの関係はプレーンなものである。
ホプキンスも同じ黒人同士で連携しやすいジャスミンの高速艦隊と組み合わせると作戦がしやすいようだ。
次の日から砂漠地帯やサバンナ地帯で戦う筈だったタクティカルアーマー潰しを再開する。
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