第4話 ジーンズ

僕は青春時代から、周りの影響もあり

リーバイスを履いていた。

501の赤耳の66 当時は8000円くらいで買えた。

主に古着を好んで履いていた。

しかし価値を知らない当時の僕は、次から次えとデニムを履き替えた。

1番始めて買った新品のジーンズは、オムニゴッドと言うブランドの濃藍のゴツゴツした質感の物だ。

しかしそれも2ヶ月もしないうちにどこかへ行ってしまった。

月日が経ち、僕はデニムを育てる歓びを知った。

復刻デニムか流行り、僕は501のE 赤耳の66レプリカを16000円くらい出して買った。

足元はピンクのコンバース。

流行りのピストバイクに乗って、クランクに絡めてしまい、裾が引きちぎれた。

そこで味を出すことを諦めて、その66もどこかへと居なくなった。

次に買ったのが、上野のアメ横で襷ジーンズというのを買った。

17ozと生地か厚く、3年は履いた。

色落ちもとても良く、タバコで開けてしまった穴もリペアに持っていき、格好良くなった。

8年くらい前に札幌に移り住んだ。

はじめの7年は、メルカリでジーンズを買っては売ってを繰り返し、リーバイスやリー達は残っていない。

古着好きのマニアックなデニムを求めていた。

今年、僕は心を入れ替えた。

USA製品とかにこだわらなくなり、日本製の好きなミュージシャンが企画したデニムを買ったり、尊敬するミュージシャンと同じブランドのものを欲しくなった。

愛着度数が今までと全然違う。

もう少し痩せたら、違和感なく履けるだろう。

今はデニムを買うお金を、ギターの修理費の貯金やエフェクター代に使おうと貯めている。

欲望はどこかで踏ん切りをつけなければ、果てしない。

物の心を考えるようになった。

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